動かないロレックスでも買取可能?買取査定額への影響は
ロレックスといえば、リセール市場が活発で中古品でも高額で取引されることで知られている高級腕時計です。しかし、壊れて動かなくなってしまったら、その価値にどれくらい影響があるのかが気になるポイントです。動かないロレックスの扱いに困っている人へ向けて、動かないロレックスでも買い取ってもらえるのかどうかを解説していきます。
ロレックス なら壊れていても買取できる!その理由とは
一般的に正常に動作しない機械はジャンク品として扱われ、ほとんど価値がありません。買取業者に相手にしてもらえないばかりか、ゴミとして処分するとなると逆に処分費用がかかってくることもあり得ます。
しかし、スイスの高級腕時計ブランドとして知られる「ロレックス」(ROLEX)の腕時計は別。例え壊れていて動かない状態でも、多くの業者で買い取りしてもらえます。ただし査定面ではマイナスポイントですので、正常に動くものと比較すれば金額は低くなります。
現状ロレックスは価格高騰中
一般的なブランドの壊れた腕時計を買い取ってもらえないのは、修理費用がかかってしまい取り扱っても利益が出ない、という理由が存在するからです。一方でロレックスはリセールバリューがとても高いという特徴があり、コストをかけて直したとしても利益を出せるほど高値で取引がされています。
ここで実際の相場を見てみましょう。例えば人気のモデル「GMTマスターII 126710BLNR」の販売価格は、2021年4月の時点で新品価格がおよそ220万円、中古価格がおよそ210万円と、新品と中古とでそれほど差が付いていません。
壊れて動かない時計は修理費を支払って直す必要がありますが、そのコストをかける価値がある、というわけです。
さらにロレックスの価格は高騰中で、それにともない買取の価格もアップしています。「GMTマスターII 126710BLNR」の実勢価格をみてみると、2020年の4月は150万円前後でしたが、1年後の20201年4月は230万円前後です。他のモデルも例外ではなく、軒並み価格が急上昇しています。
その原因のひとつとして考えられるのが、新型コロナウィルス(COVID-19)の流行による生産数の減少です。日本国内でもテレワークが推奨され、工場が停止するなどの影響が出ていましたが、スイスも例外ではありません。生産数が減った結果、需要に追いつけず価格が高騰したと考えられます。
もちろん2020年頭の流行初期には、各国で実施されたロックダウンや企業の休業、将来的な不安の影響といった理由で消費が落ち込み、高級時計の需要にも少なからず影響がありました。しかし2021年に入り、中国経済の回復やアフターコロナを見据えた動きから需要が回復。それが価格高騰として表れているといえるでしょう。さらに海外への渡航が難しくなり、流通が鈍化したことも影響していると推測できます。
正規部品を使って修理可能だから
壊れた状態のロレックスが買取可能な大きな理由の2つ目は、正規の部品(パーツ)を使って修理ができるという点です。当たり前のことのようにも思われますが、時計に限らず人の手によって作られた製品は、メーカーに部品がないと修理ができないということが起こり得ます。
修理用部品の保管期間は製品によって異なり、例えば日本ではカラーテレビの部品保管期間は、製造終了後8年間以上と決められています。つまり、8年以上前に製造終了したテレビは、壊れても直せない可能性が高いのです。時計メーカーだと、SEIKOの部品保管期間は通常で7年、クレドール、グランドセイコー、ガランテの高級モデルは通常10年となっています。
一方でロレックスの補修用部品は、製造終了後から数えて25年という、長期間に渡って保管され続けているといわれています。この長さは他に類を見ません。もしも両親から譲り受けた、昔のモデルのロレックスを修理したいという場合も、正規の部品を使って修理できる可能性があるというわけです。
部品の希少価値が高い
ロレックスは、時計を構成する数々の部品そのものにも価値があることで知られています。ロレックスは、すべての部品を自社で製造しているメーカーです。どんな小さな部品も例外ではなく、そればかりかオイルや金合金まで自社製という徹底ぶり。さらに、部品を他社に使わせるようなこともありません。壊れて動かないロレックスは、分解して再利用できる部品を取り出す「部品取り」に使われることもあります。こういったさまざまな理由から、部品の価値は非常に高いといえます。
ロレックスが壊れていても高値で買取してもらうコツ
いくら人気のあるモデルでも、壊れた状態ではどうしても買取価格が低くなってしまいます。その点は承知しておかなくてはなりませんが、できる限り高値で買取してもらうコツをご紹介します。
あれば付属品や同梱品も持っていく
買取価格に大きく影響を与えるのが、購入したときについてくる時計以外の付属品の有無や状態です。ロレックスの付属品は、それだけでも数千円から数万円で取引されるほど価値が高いものです。買取価格に影響を与える付属品・同梱品はこちら。
- ・外箱
- ・内箱
- ・保証書
- ・タグ
- ・取扱説明書などの冊子
- ・ベルトの余りゴマ
これらの付属品は、あるに越したことはありませんが、買取に必須というわけではありません。一部の付属品しか残っていない、時計本体しかないといった場合でも買取は可能ですので、一度査定してもらうといいでしょう。
自宅でお手入れしておく
ロレックスは身につけて使っているうちに汗や皮脂、空気中のホコリや花粉などで汚れていきます。日常的に汚れを落とすことを心がけ、手入れをしておくと、劣化や故障を防ぐことができます。時計の状態は、買取価格にもダイレクトに影響するものです。もちろん、綺麗に使われているものほど高く売却できます。詳しいお手入れの方法は、次の記事を参考にしてください。
オーバーホールなどの修理はおすすめしない
ロレックスは、メーカーや時計修理店でオーバーホールや修理をすることができます。「故障して動かないロレックスを修理すれば、高く売れるのでは」と考えて、修理を検討している人もいるのではないでしょうか。しかし、買取額アップを目的に修理をすることはおすすめできません。
オーバーホールや修理を行うには、当然のことながらそれなりの費用が発生します。ロレックスの修理費用は、時計がどのような損傷を受けているかにもよりますが、数万円で済む場合もあれば100万円を超えることもあります。修理がおすすめできないのは、それだけの金額をかけても買取額がアップする保障がないからです。
例えば壊れている状態での買取額が20万円で、同じ時計を10万円かけて修理した状態での買取額が25万円だったとすると、一見お得に見えますが修理費用という出費を含めれば5万円のマイナスです。こうなると「修理しない状態で買取に出せばよかった」と、後悔することになってしまいます。
もちろん、お手入れの一環としてオーバーホールに出すことは推奨されていますし、使い続けるために修理する分には問題ありません。
壊れたロレックスの買取価格
ロレックスは、例え壊れていて動かない状態でも査定・買取が可能です。買取価格がどの程度になるかは、モデルや修理にかかる費用によっても変わってくるので、一度査定に出してみるとよいでしょう。ただ、動かない時計は買取していない業者もあるので、その点には注意が必要です。ウォッチニアン買取専門店では壊れて動かない時計に関しても買取を行っていますので、売却をお考えの際はぜひご相談ください。
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