オパールの種類8選ご紹介|知れば知るほど奥深い

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ダイヤモンド

オパールといえば、虹色にゆらゆらと光る独特の色合いが魅力の宝石です。

そんなオパールには実にさまざまな種類があるのをご存じでしょうか?

今回は、多様な色合いで私たちを楽しませてくれるオパールの種類をご紹介していきます。

オパールの種類

オパールの特徴である多彩な色のゆらめきのことを「遊色効果」といいます。

オパールはまず遊色効果があるかどうかで下記の2種類に大別されます。

・プレシャスオパール:遊色効果のあるオパール

・コモンオパール:遊色効果のないオパール

そしてプレシャスオパールにも発色の具合などにより多様な種類に分けられます。

遊色効果とは?オパールの特徴

遊色効果の秘密は、オパールの構造にあります。

オパールは実は小さな球状の粒子の集合体であり、遊色効果は、その粒子が規則正しく並んで詰まっていることで起こる現象です。

光が当たると、粒の大きさに応じて紫~緑~赤というように7色の多様な色合いを魅せるのです。

オパールの語源は、ラテン語で貴石を意味する「Opalus」。

古代の人々はオパールの煌めきに魅せられ、愛と希望の宝石と信じていました。

ライトオパール

オパールで最も一般的なものが「ライトオパール」です。

安定した流通量があり、価格がリーズナブルな点も魅力。1ctで2~5万円くらいが相場です。遊色効果が顕著で、形の良いものが高品質と評価されます。

以前は現スロバキアが主産地でしたが、19世紀末からはオーストラリアにて質の高いライトオパールが産出され続けています。

ホワイトオパール

ライトオパールの中でも、発色が乳白色または白色のものを「ホワイトオパール」と呼びます。

ただし、ライトオパールとホワイトオパールの区別は曖昧になっており、一括りに「ライトオパール(ホワイトオパール)」としてされたり、白色以外のオパールでも「ホワイトオパール」とされる場合もあります。

ブラックオパール

ブラックオパールは、暗色の地色をしたプレシャスオパールを指します。

光を当てるとまるで、暗い宇宙に光が閉じ込められているようにも見えるため、その神秘的な輝きに魅了される人は少なくありません。

市場でも高い価値を持ち、3ctで40~200万円ほどにもなります。

ブラックオパールは長年存在が知られていませんでしたが、1903年オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ライトニングリッジにて発掘され、今では世界中に高価な宝石として認知されています。

ブラックオパール:ハーレクイン

ブラックオパールも遊色効果のパターンによっていくつかの種類がありますが、その中でももっとも希少で価値の高いものが「ハーレクイン」です。

ハーレクインとはフランス語で「道化師」を意味するアルルカンの英語読み。遊色パターンが道化師の衣装の「まだら模様」に似ていることから名付けられました。

ファイア(ファイヤー)オパール

プレシャスオパールのうち、黄色~オレンジ色に発色し、石の中にかがり火が揺らめいているように見えるものを「ファイアオパール」といいます。

近年では、遊色効果のないものも、色合いによって「ファイアオパール」とされていますので購入時には注意が必要です。

メキシコ産のものは特に遊色効果が高く高品質とされ、3ctが30万円ほどにもなります。

ウォーターオパール

透明度が高く、地色がブルーのものは「ウォーターオパール」と呼ばれ、その名のとおり、石の中にまるで一粒の水滴が留まっているかのような美しさを見せます。

透明度が高いほど高価とされ、その価値は3ctで100万円になることも。

透き通ったその見た目から「クリスタルオパール」といわれることもあります。

カンテラオパール

カンテラオパールは形状によってまるで、虹が生まれ出る卵のような愛らしい見た目をしたプレシャスオパールです。

カンテラとは、オパールの母岩のこと。

メキシコで産出されたオパールを母岩ごと切り出して、丸型のカボションカットに仕上げたものが「カンテラオパール」です。

ジュエリーに仕立てるよりも、ルースのままの方が魅力を発揮できる稀有な宝石かも知れません。

ボルダーオパール

ボルダーオパールも母岩と共に切り出されて研磨されたオパールですが、カンテラオパールとの違いは、産地と母岩の種類

カンテラオパールがメキシコを産出地とし、母岩が流紋岩(りゅうもんがん)であるのに対し、ボルダーオパールはオーストラリアを産地とし、母岩が堆積岩や鉄鉱石で成っています。

価値は模様のパターンによっても評価が変わりますが、3ctで10~60万円ほどにもなります

コモンオパール

最後にご紹介するコモンオパールは、プレシャスオパールのような遊色効果を持たない不透明なオパールです。

宝石としての価値はほとんどなく、主に工業用として研磨剤や断熱材などに用いられます。

まとめ

多様なカラーリングを持つ宝石オパールの種類を紹介しました。

今回は発色での分類ですが、模様のパターンで見るとさらに細かく分類されており、知れば知るほどオパールは奥の深い宝石といえるでしょう。

ライトオパールやカンテラオパールなどは比較的安価で手に入りますので、皆さんもこれを機にオパールの世界に触れてみてはいかがでしょうか。

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