【2025年版】世界一価値が高い宝石はダイヤモンド?最も高価な宝石7選
世界には数多くの宝石がありますが、「世界一価値が高い宝石」と聞くと、どれを思い浮かべますか?
ダイヤモンド?それともルビー?
実は、よく知られた宝石の中にもカラーやカラット数によって特別な名称が付けられ、ダイヤモンド以上に希少なものも存在します。
そこで今回は、世界一価値が高いといわれる宝石や、高価とされる宝石7種をピックアップしてご紹介します。
1.1カラットあたり世界一価値が高い宝石はオレンジダイヤモンド
現在、世界で一番価値が高いと言われているのが「ファンシービビッドオレンジダイヤモンド」。
ダイヤモンドは一般的には透明度(クラリティ)の高いものほど高品質とされますが、一定以上の色が付き発色のよいダイヤモンドは色相名の前に「ファンシー」を付けて呼ばれ、通常のダイヤモンド以上に高値で取引されます。
こちらの「ファンシービビッドオレンジダイヤモンド」は、2013年11月にジュネーブで開かれたクリスティーズオークションに出品され、1カラット当たり240万ドル(約2.4億円)で落札された世界一高い宝石です。
なぜファンシカラーダイヤモンドがここまで高価になるかというと、通常のダイヤモンドの1万分の1といわれる希少性にあります。さらに大粒の石となると世界でも数えるほどしか産出がなく、こちらのオレンジダイヤモンドのように驚くような価格になるのです。
カラット数 |
14.82ct |
落札額 |
3554万ドル(約36億円) |
1ctあたりの価格 |
240万ドル(約2.4億円) |
※円相場は2013年11月時点の「1ドル=102円」換算
2.落札総額が世界一価値が高い宝石はピンクダイヤモンド
一方、“落札総額で世界一価値が高い”宝石とされるのが「ファンシービビッドピンクダイヤモンド」。
このピンクダイヤモンドは、2013年11月にジュネーブで開催されたサザビーズオークションに出品され、8302万ドル(約85億円)という驚異的な価格で落札されました。カラット数も59.61ctという規格外のサイズです。
奇しくも「2つの世界一」が誕生したのはいずれも2013年。当時のオークション市場を大いに沸かせました。
カラット数 |
59.61ct |
落札額 |
8302万ドル(約85億円) |
1ctあたりの価格 |
139万ドル(約1.4億円) |
※円相場は現時点レート「1ドル=102円」換算
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3.「世界四大宝石」- 知名度・人気ともにトップクラス
世界には5,000種類以上の鉱石があると言われていますが、普段私たちが目にする宝石はそのうちのわずか30種類ほど。なかでも特に希少性と耐久性が高く、美しいと評されるのが「ダイヤモンド」「ルビー」「サファイア」「エメラルド」の4つです。
これらは「世界四大宝石」と呼ばれ、いずれも高い価値を持つ希少石が存在します。
ここでは、それぞれの特徴と高額で取引される希少石の魅力をご紹介していきます。
3-1.ダイヤモンド「カリナン」
「宝石の王様」の異名を持つダイヤモンドは、世界四大宝石の中でも知名度・人気ともにナンバーワン。最大の魅力は、何と言っても無色透明のボディから放たれる、透き通るような輝きでしょう。
また、非常に硬い性質から「絶対割れずに輝き続ける」とされ、古来より“永遠の愛”の象徴とされてきました。そのため、多くの婚約指輪でダイヤモンドが選ばれています。
ダイヤモンドの価値は「カラット(Carat)」「カラー(Color)」「クラリティ(Clarity)」「カット(Cut)」の“4C”で評価されます。重さ(大きさ)、色、不純物や傷の少なさ、そして高度な研磨技術を満たしたものだけが最高グレードとされ、これは世界共通の基準です。
世界最大のダイヤモンドは、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見された3106.75ct の「カリナン」。9つに大きくカットされた石は英国王室が保有しており、現在の価値は約2,600億円とも言われています。
3-2.ルビー「ピジョンブラッド」
真っ赤な輝きを放つルビーは、「宝石の女王」と呼ばれるほど希少価値の高い宝石。モース硬度は9で、ダイヤモンド(モース硬度10)に次ぐ硬さを誇ります。
ルビーはもともと無色透明の「コランダム」という鉱石ですが、地中で「酸化クロム」という金属元素と結び付くことで赤く発色します。酸化クロムを含む鉱山は非常に限られるため、ルビーは希少性が高く、貴重な宝石として高額で取引されるのです。
ルビーの価値は、不純物や傷の有無・色・輝きの3点で決まります。とりわけ色味が深く鮮やかな赤ほど価値が高く、産地や酸化クロムの含有量によって「ピジョンブラッド」「ビーフブラッド」「チェリーピンク」などに分類されます。なかでもミャンマー産の「ピジョンブラッド」は酸化クロムが1%含まれる希少な石で、ダイヤモンド以上の高値が付くこともあります。
3-3.サファイア「コーンフラワーブルー」「ロイヤルブルー」
サファイアは、ルビーと同じコランダムが鉄を含むことで青く発色したもの。鉄の含有量が1%未満の場合に限られるため、必然的に希少性が高くなります。さらに、不純物の含有量や元素によって、ピンク・オレンジ・黄色・緑・紫など、さまざまな色に変化するのも特徴です。
サファイアといえば青を想像する方が多いと思いますが、宝石学専門書「GEMS」では、赤色(ルビー)以外のコランダムをすべて“サファイア”と定義し、まとめてファンシーサファイアと呼んでいます(黒と無色透明は除く)。
サファイアの価値は、不純物や傷の有無・色・輝きの3点で判断されます。青色が濃く鮮やかなほど高額になり、特にカシミール産の「コーンフラワーブルー」は少し白みを帯びた柔らかな青が高評価を得る希少なサファイアです。また、ミャンマー産の「ロイヤルブルー」は深みのある青が特徴で、イギリス王室御用達のサファイアとして世界的に高い人気を誇ります。
3-4.エメラルド「ブルーイッシュグリーン」
古代エジプトの女王クレオパトラが愛したことで名高いエメラルドは、別名「愛の石」と呼ばれる神秘的な宝石。無色透明の「ベリル」という鉱物からできており、地中で酸化クロムと結び付いて緑色に発色します。
モース硬度は7.5〜8で、世界四大宝石の中ではやや取り扱いに注意が必要な宝石です。
エメラルドの価値は、大きさ、色、輝き、内包物(インクルージョン)の4点で評価され、単純に大きければよいということではありません。内包物が少なく、深い緑で輝きの強いものが高品質のエメラルドと見なされるのです。
特に、深く神秘的な緑で透明感が強く、輝きの美しい「ブルーイッシュグリーン」は最高品質とされる色合いです。
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4.「世界三大希少石」- 知る人ぞ知るレア宝石
前項では世界四大宝石をご紹介しましたが、ダイヤモンド以上の希少性を誇る宝石も存在します。
それが「アレキサンドライト」「パパラチアサファイア」「パライバトルマリン」の3つ。これらは「世界三大希少石」と総称され、市場では非常に高値で取引きされるレアストーンです。
ここからは、それぞれの特徴や魅力を詳しく見ていきましょう。
4-1.アレキサンドライト
“滅多に市場に出回らない”といわれるほど希少な宝石、アレキサンドライト。ダイヤモンドと同じく「宝石の王様」の異名を持ち、世界四大宝石に加えられる場合は「世界五大宝石」と呼ばれることもあります。
最大の特徴は「変色性」。太陽光や蛍光灯の下では青緑色、白熱灯の下では赤色に変わります。
希少性と神秘的な美しさゆえ、1カラット当たり1,000万円以上で取引されるケースも珍しくありません。
4-2. パパラチアサファイア
パパラチアサファイアは、スリランカ原産の希少なサファイアで「サファイアの王(女王)」とも呼ばれています。
色はピンクとオレンジの中間で、その美しさからスリランカ語で「蓮の花」を意味する“パパラチア”と名付けられました。
国際的な明確な色の基準はありませんが、ピンクとオレンジの配分バランスがよく、内包物が少ないものほど価値が高いとされています。希少性の高さから、ダイヤモンドに匹敵する高額で取り引きされることもあります。
4-3. パライバトルマリン
パライバトルマリンは、1989年にブラジルのパライバ州で初めて発見された新しい宝石です。
当初から産出量が限られていたうえ、近年ますます希少となり「幻の宝石」と呼ばれるほど希少性が高まっています。
特徴は、見る角度によって色や濃淡が変化する変色性と、鮮やかなネオンブルーの発色。こうした唯一無二の色彩表現がコレクター心をくすぐり、世界的に高い人気を誇っています。
5.まとめ|宝石を売るならウォッチニアン買取専門店へ
この記事では、世界一価値が高い宝石をはじめ、希少価値の高い宝石を多数ご紹介しました。
ダイヤモンドやルビーなど、高額で取引される宝石は鑑定が難しいとされていますが、ウォッチニアン買取専門店なら経験豊富な査定士が丁寧に対応いたします。
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