ロレックス ディープシー生産終了モデルとは?買取相場とさらに値上がりする個体を解説
2018年を最後に生産終了(ディスコン)となったロレックス ディープシー 116660。
その買取価格・相場は2020年ぐらいからじわじわと上昇し、2022年現在はかなり大幅な値上がりとなっています。
本記事ではウォッチニアン買取専門店による買取相場について、また、さらなる価値を秘めたレア個体の特徴を解説。ディープシー116660をお持ちの方、また売却を検討中の方に役立つ情報をお届けします。
ロレックス ディープシーの生産終了モデル 116660とは
高級腕時計としても実用としても絶大な人気を誇るロレックスのダイバーズウォッチ。
その中でも2008年に発売開始されたロレックスシードゥエラー「ディープシー」は、同じダイバーズウォッチシリーズの「サブマリーナ」と比較して10倍以上の防水性能があり、プロダイバー御用達のモデルとして知られます。
まずは簡単にディープシー116660のスペックをご紹介します。
- ■ケースサイズ44mm
- ■5.5mmドーム型スクラッチレジスタンスサファイアクリスタル
- ■リングロック付きチタン5合金の裏蓋
- ■60分目盛り入り逆回転防止のセラミック製ベゼル
- ■堅牢さと快適性を両立する時計ベルト
特に防水性能はダイバーズウォッチの中でも最高峰といえる仕様で、ロレックスが特許を取得したリングロックシステム機能などが作用し、水中での数トンにもおよぶ水圧から守る強度を有しています。
外観の黒いセラミックのベゼルやサファイヤクリスタルの美しさが際立つシンプルながら高級感のあるデザインは、スポーツシーンだけでなく、スーツに合わせる、など普段使いでも個性が出せるモデルです。
黒モデルに加えて、2014年に青い文字盤を持つディープシー116660 (Dブルー)が加わりました。
これは2012年にマリアナ海峡で一番深い10900メートルもの深さがあるチャレンジャー海淵へ単独潜水した、映画タイタニックの監督で知られるジェームズ・キャメロン氏の偉業をたたえるために、2014年から製作され始めたものです。2014年から2017年のマイナーチェンジまで生産されていた初期モデルは、現行モデルにはない、まさに深海を思わせる静かな不快青のグラデーションの文字盤を持っています。
2008年の発売から10年間、ディープシー116660は高級ダイバーズウォッチのトップとして人気を誇っていたのですが、2018年に生産終了(ディスコン)し、今は後継モデルの126660へと現役の座を譲り渡しました。
しかし、今だにファンは根強く、定価を上回る価格で取引きされることも珍しくありません。
では次項で、現在のロレックスディープシー116660の買取価格・相場を見ていきましょう。
ロレックス ディープシー 116660の現在の買取価格・相場
2022年現在、ロレックスディープシー116660の買取価格・相場は一体いくらぐらいなのでしょうか?参考までにご覧ください。。
ディープシー116660(黒)の買取価格ですが、高値だと約1,400,000円程度で取引されています。
さらに色違いのディープシー116660(Dブルー)は、個体の希少性もあり、高いものでは約1,600,000円という驚きの買取価格となっています。
お持ちの方はご存知かもしれませんが、生産終了前の最終価格はディープシー116660(黒)が1,242,000円(税込)、ディープシー116660(Dブルー)が1,274,400円(税込)でした。
商品の状態や箱や付属品、保証書の有無などの条件によってさまざまですが、ウォッチニアン買取専門店では定価を大きく上回る高価買取を行っています。
生産終了から現在にかけての価格高騰状況を見ると、大切に保管してきた方にはまさにチャンスの到来ではないでしょうか。
ロレックスディープシー116660にプレミア価値がある今、ぜひ査定してみることをおすすめします。
今後さらに値上がりが予想される ディープシー 116660の特徴
現在も価格高騰中のロレックスディープシー116660。通常個体でも定価を大きく上回る価格で取引きされているのですが、製造年によっていくつかバリエーションが存在し、さらなる値上がりが期待できるモデルもあります。もしかしたら、あなたがお持ちのディープシー116660は特別な個体かもしれません。
本項ではディープシー116660の中でも特に希少価値の高い「レア個体」の特徴をご紹介していきます。
マーク1ダイヤル(116660)
ディープシー116660が発売された2008年から約1年間だけ生産されていた初期モデルです。
製造年によって、マーク1、マーク2、マーク3の3モデルがあるのですが、こちらはマーク1と呼ばれています。たった1年だけという流通期間の少なさから、その価値は一層高いものとなっています。
他の個体との違いは、その文字盤の表記にあります。マーク1ダイヤルの特徴は以下のとおりです。
まずは、文字盤上部にあしらわれた王冠(クラウンマーク)の形状が異なっていることです。王冠から伸びる5本の線のうち真ん中が長く、外側へ向かうに連れて線がいきなり短くなっています。
2009年から流通を始めたマーク2、2013年から流通し始めたマーク3の王冠が中央からなだらかに線が短くなっているのと比較すると長さの差が歴然で、変わった形状です。また、王冠本体にある黒抜きが角の丸い四角形のようなっているのも、このモデルだけが持つ特徴です。
文字盤に記載されているロゴにもいくつか違いがあります。1つ目は、文字盤中央付近の「DEEPSEA」の「S」の文字が丸みのない直線的な文字になっていることです。ちょうど、「Z」を逆向きにして、角に少し丸みをつけたような形です。
2つ目は、文字盤下部のSEA-DWELLER(シードゥエラー)のロゴで、こちらも「S」の文字に丸みがありません。
3つ目は、SEA-DWELLERのロゴに続けて記載された小さな文字にある違いです。
防水性能を示す「12800ft=3900m」の表記の「f」の文字が「t」より 上下とも長くなっていたり、「=」の表記がイタリック調に斜めになっていたりすることです。
さらに続けて下に記載された文字「SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLYCERTIFIED」は手書きのようなフォントで書かれており、少々歪な感じに味わいあります。
マーク1はシリアル番号がMもしくはV番となっているので、見つける手がかりになるでしょう。
文字盤マイナーチェンジ前のモデル(116660Dブルー)
ディープシー116660(Dブルー)は2017年にマイナーチェンジが行われたため、2014年から2017年までのモデルと、2017年から2018年までの2種類の文字盤が存在します。
大きな違いは、文字盤の青と黒の割合による色調の差です。
マイナーチェンジ前は青:黒が50%ずつの割合であったのに対し、マイナーチェンジ後は6:4とより青が強く鮮やかな色調になりました。
微妙な違いではありますが、初期の50%のモデルは底の黒から青に変わるグラデーションがまさに深海を思わせるような深い色合いをしています。
2022年の現時点では6:4の色調を持つマイナーチェンジ後のモデルが若干高く取引きされています。
しかし、現行モデルの126660も同じ6:4の色調であるため、今後流通するディープシーは青が強い文字盤がメインなると考えられます。
そのため、マイナーチェンジ前のディープシー116660 (Dブルー)はその希少性から価格高まることが期待されるのです。
同じく廃盤となったロレックス シードゥエラー4000との違いは?
ロレックスのダイバーズウォッチには、同じく廃盤となったシードゥエラー4000というモデルが存在します。このモデルは2014〜2017年の3年間だけ生産されたモデルです。
2017年シードゥエラー誕生50年に登場したモデル、シードゥエラー126600の登場により、かなり短期間で製造が中止になった異例のレアモデルでもあります。
よくディープシーとも比較されるモデルですが、防水機能はディープシーに軍配が上がります。例えばシードゥエラー4000 116600の防水性が16660を引継ぎ水深1,220mであるのに対し、後継のディープシーは3,900mと3倍以上の性能を誇り、高い水圧に耐えることができるためです。
シードゥエラー4000 116600モデルは、ロレックスサブマリーナデイトと116610LNと同じく40mmの時計ケースサイズが採用されており、ディープシー116660の44mmと比べると大きすぎず小回りが利くサイズになっています。
その短すぎる生産期間と、40mmという珍しいケースサイズからシードゥエラー4000 116600モデルには高い希少性があると見られます。
2022年2月現在中古で140万円程度の買取価格が出ており、ディープシー116660黒モデルとそれほど変わらないのですが、その希少性からさらに高値が付くことが期待されます。
今後はどこを探しても見つからないという幻のモデルになる可能性もありえます。
前項で紹介したレア個体と並んで価格高騰が期待される注目のモデルです。
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