価格高騰が続くロレックスの値下がりはいつ?
昨今ロレックスでは、定価・実勢相場ともに値上がりが続いています。
ロレックスは「時計の王様」とも称されるハイブランドで、人気モデルともなれば、いまや簡単に手に入るものではありません。
とはいえ、ロレックスの価格高騰はいったいいつまで続くのか気になるのではないでしょうか。そして値下がりする時期は訪れるのでしょうか。
今回の記事では、ロレックスの相場の現状と今後の動向について考えてみました。
2022年1月に定価改定が実施された
2022年1月、ロレックスは定価改定を発表しました。前回の価格からの値上がり率は、少ないもので3%、大きいもので10%超です。
元々ロレックスは需要に対して供給が少なく、実勢相場はかなりの高額となっています。
モデルの種類や時計のコンディションにもよりますが、定価での購入は非常に困難を極めるでしょう。
特に生産期間が短く生産数が少ないモデルや、経年変化によりアンティーク化した個体は人気が高く、当時の定価の倍以上で取引されています。
定価改定が実勢相場に大きな影響を及ぼす可能性も否定できない
メーカーが定価改定をしたからといって、すぐにオークションなどの実勢相場が上下するわけではありません。
しかし、昨今のロレックスの高騰はあらゆる業界で話題となるほどで、定価と相場の関係についても、他ブランドとは事情が異なる可能性があります。
新作発表や価格改定などによって、相場が大きく変動することも少なくありません。
例えば、新作の発表とともに前作が廃版になる可能性があるため、希少化を危惧して価格がつり上がることがあるのです。
人気モデルの定価価格推移
ここではロレックスの中でも人気が高いモデルについて、発売当初から今回の改定までの、定価の推移を紹介します。ここ数年は、1年未満のスパンで改定を行うことも珍しくありません。
コスモグラフデイトナ
コスモグラフデイトナ 116500LN
コスモグラフデイトナ(Ref. 116500LN)の定価は、2016年の発売当初は1,274,400円でしたが、2019年10月には1,309,000円、2020年1月には1,387,100円、2021年8月には1,457,500円となりました。
今回(2022年1月)の改定では定価が1,609,300円となっており、発売当初からは334,900円の値上げ、前回の改定からは151,800円の値上げとなっています。
GMTマスター2
GMTマスター2 126710BLRO
GMTマスター2(Ref. 126710BLRO/126710BLNR)の定価は、2018年の発売当初は950,400円でしたが、2019年10月には976,800円、2020年11月には1,020,800円、2021年8月には1,072,500円となりました。
今回(2022年1月)の改定では定価が1,189,100円となっており、発売当初からは238,700円の値上げ、前回の改定からは116,600円の値上げとなっています。
エクスプローラー1
エクスプローラーⅠ 124270
エクスプローラー1(Ref. 124270)の定価は、2021年4月の発表当時は676,500円でしたが、2021年8月には711,700円となりました。
今回(2022年1月)の改定では定価が793,100円となっており、発売当初からは116,600円の値上げ、前回の改定からは81,400円の値上げとなっています。
サブマリーナ
サブマリーナ デイト 126610LN
サブマリーナ(Ref. 126610LN)の定価は、2020年の発表当時は965,800円でしたが、2021年8月には1,013,100円となりました。
今回(2022年1月)の改定では定価が1,118,700円となっており、発売当初からは152,900円の値上げ、前回の改定からは105,600円の値上げとなっています。
ロレックスの実勢相場動向に迫る
ここでは、ロレックスの実勢相場の現状について説明します。
時計専門店はロレックスを欲している
2020年に始まったコロナ禍は、時計業界にも深刻な影響を与えています。
貿易など海外との取引が制限されたことで、国外ブランドの時計が入荷しにくくなり、全体の流通量が低下しました。
このような情勢で供給が減ったものの、ロレックスの国内需要は依然として高いままです。
したがって、さらなる価格の上昇も見込まれます。
そんな中、時計専門店はロレックスの仕入れに積極的な姿勢を見せており、メーカーや業者などの法人のみならず、個人に対する買取も活発に行っています。
ロレックスは以前にも増して高価買取されやすくなっていますので、ロレックスをお持ちの方はぜひ査定を試してみましょう。
高くても買う人が後を絶たない
ロレックスは他ブランドに比べて、かなりの高額で販売されています。
その背景として、ロレックスが流通量に制限をかけていることが挙げられます。
供給を遥かに上回る需要により、値段が定価の倍以上になっているにも関わらず購入する人は後を絶ちません。
ロレックスの時計は、特許技術を用いたムーブメントや機能を搭載している他、独自開発の素材や特徴的なデザインによって、時計業界で不動の地位を確立しています。
それに加えて、ブランド価値やネームバリューが極めて高いことから、俳優や芸人、スポーツ選手など数多くの有名人に愛用されています。
ビジネスマンなどの一般人にとっても、ロレックスは自分の価値を高めてくれるような、特別なブランドなのでしょう。
このようにロレックスは、供給に対して需要が大きいことから、今後も価格高騰は続いていくと考えられます。
今後も価格の大幅な下落は考えにくい
ロレックスには常に一定の需要があることから、大幅に相場が下がることは考えにくいです。
今後も高値をキープする傾向が続くと考えられるため、売却を検討している場合は早めに行動するとよいでしょう。
ロレックスの値下がりが想定されるケースについて
ここでは、ロレックスの価値が減少し、値下がりが想定されるケースを二つ紹介します。
景気と為替に大きな変化が生じた場合
2008年のリーマンショックのように、世界経済を揺るがすような出来事が生じた場合、ロレックスの時計も値下がりする可能性があります。
また、海外通貨に対する円の価値が高まれば、海外からの仕入れがしやすくなり、国内での供給が増えることでしょう。
需給のバランスが変動し、需要よりも供給が大きくなっていけば、相対的に価格が下落していきます。
ロレックス社の戦略が失敗した場合
ロレックス社のブランディング戦略が失敗した場合、ロレックスの時計の価値が大きく損なわれることがあります。
ロレックスの人気は、品質やデザインの良さだけではなく、ブランド価値・ネームバリューの高さによって支えられているものです。
もしもロレックス社がブランドイメージを損なう行為を行ったり、ロレックスに関わる人が不祥事を働いたりすれば、人気と需要が減少し、実勢価格も下落することでしょう
景気についてもブランディングの失敗についても、極めて限定的なシチュエーションですので、今後も大幅に値下がりすることは考えにくいです。
購入を検討している方は、値下がりの時期を推定するのもよいですが、オークションなどの相場を小まめにチェックして好機を掴むようにしましょう。
ロレックスは今後も時計の王様として君臨し続ける
ロレックスは圧倒的なブランド力と質の高い製品により、時計の王様として君臨しています。
供給に対して需要が非常に大きく、正規の店舗では購入できないほどの人気ぶりです。
ブランディング力が高い会社ですので、今後も魅力的な製品や広告を展開し、その地位を守り続けていくことでしょう。
引き続きロレックス社の動向に注目が必要です。
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