生産終了したミルガウスの白はプレミア価格になっているのか?
2016年に惜しまれながらも生産が終了となった白文字盤のミルガウス。現在はGVと呼ばれるグリーンサファイアガラスの黒文字盤と青文字盤の2種類の展開となりました。生産が終了すると価格が高騰するといわれるロレックスですが、ミルガウスはどうなっているのか?今回は年代別の買取価格と一緒に注目していきます。
白文字盤の116400のスペックと生産時期
白文字盤のミルガウスのスペックについて今一度説明しておきます。
型番:116400
ケースサイズ:40mm
ベゼル:スムースベゼル
ムーブメント:Cal.3131
パワーリザーブ時間:48時間
生産時期:2007年~2015年
ミルガウスはケースのサイズが40mmと他のスポーツモデルと一緒です。パワーリザーブ時間もまだ生産されている116400GVと同じ48時間。デイトナなどのスポーツモデルは72時間と大幅に伸びていますが、耐磁性の高いCal.3131はまだ変わっておりません。ちなみにCal.3131はエアキングRef.116900にも搭載されております。
生産期間は約8年間。8年間の製造期間ですとある程度は流通数はありますが、もともとの需要がすごく高かったわけではなかったことも影響し、中古のマーケットでは他のスポーツモデルに比べると少ないといえます。
白文字盤のミルガウスはプレミアとなっているのか?
2019年12月現在ですが、最終定価が税抜き73万だった白文字盤のミウルガウスは年式や付属品などによっても違いますが、70万円台半ばから販売されております。購入するのであれば今はほとんど最終定価と変わらないぐらいですので、まだプレミア価格が付いているとはいえません。また買取価格は60万円台半ば前後ですので、買取目線で言ってもプレミア価格が付いているとは言えません。しかし徐々に上がってきておりますので年代ごとに買取価格をまとめました。
生産終了後の買取価格の動き
年月 | 買取価格(平均買取相場) |
2019年12月 | ¥640,000 |
2019年6月 | ¥610,000 |
2019年3月 | ¥590,000 |
2018年12月 | ¥590,000 |
2018年6月 | ¥530,000 |
2018年3月 | ¥520,000 |
2017年12月 | ¥520,000 |
2017年6月 | ¥480,000 |
2017年3月 | ¥460,000 |
2016年12月 | ¥450,000 |
2016年6月 | ¥430,000 |
2016年3月 | ¥420,000 |
2015年12月 | ¥410,000 |
2015年6月 | ¥400,000 |
2015年3月 | ¥380,000 |
こちらの数字を見てわかるように年々上昇傾向にあります。2019年12月時点では¥640,000と1年前の2018年12月に比べると5万円ほど上がっております。短期的には数万円しか変わりませんが年単位で見ると大きく変わってきます。しかしこれはミルガウスに限ったことではなくロレックス全体値段が上がっておりますので、生産が終了したからと一概には言えません。しかし生産が終了したモデルは徐々に入手が困難になってくるため価格は上がる傾向が多いです。
通称マンゴー文字盤と呼ばれるミルガウスの白
ロレックスには時折珍しい文字盤などが存在し、それらにペットネームのように名前が付きます。最近でいうとデイトナ116520の白文字盤の一部に見られる白文字盤が少しクリーム色っぽくなることによって呼ばれる『クリーム文字盤』やGMTマスターにみられる『スティックダイヤル』などですね。
GMTマスターの青黒ベゼルのモデルが『バットマン』と呼ばれるのも近いですね。
白文字盤のミルガウスは針の色がマンゴー色ということから通称『マンゴー文字盤』と呼ばれたりします。今はまだ注目されておりませんが年代によって若干字体が違ったりしていることがあり、それがごく僅かにしかないなどになれば価格が一気に上がる可能性もあります。
まとめ
以上今回はミルガウスの白はプレミア価格が付いているのか注目してみました。結論的にはまだまだプレミア価格が付いているとは言えませんが、年代やコンディションによっては定価を超えて販売されているものもあり、もし当時の状態のものをそのまま保管している、いわゆるデットストックになってくると確実に定価を超えて販売されます。今後価格が上昇するかどうか確実な事はわかりませんが近年マンゴー文字盤といわれ、注目が上がってきていることは確かですので、今後上がってくる可能性は大いにあります。
事前査定ならスムーズにお取引が可能です!
選べる3つの査定方法!
他の人はこんな豆知識も見ています
-
【2023年版】ロレックスデイトナを定価で買う方法とは
デイトナはロレックスの代表的なモデルの1つであり、とても人気が高い商品であるため簡単には手に入らないことでも有名です。そんなデイトナを定価で購入するにはどうすればよいのでしょうか。 ここではデイトナを定価で購入する方法や、そもそも定価で購入しにくい理由とは何なのかを詳しく解説し、実際にデイトナを購...
-
《2023年9月最新》ロレックス定価一覧表
数ある腕時計ブランドの中で、圧倒的な人気やステータス、資産価値などで他の追随を許さない ロレックス(ROLEX) 。 そのロレックスにおいて定期的に注目されるのが定価です。 価格改定のペースは早くなってきており、前回2022年9月の価格改定から僅か4カ月後の2023年1月1日、またもや...
-
ロレックスは保証書なしでも大丈夫!付属品を紛失したときの買取
ロレックスで、買取してもらう前に気になることはいくつかあると思います。 その中でも 「保証書の有無」 は買取にどれだけ影響するのか不安に思う方もいるのではないでしょうか。 ロレックスは保証書がなくても買取をしてくれる専門店が多くありますが、保証書がないことによりモデルによって...
-
ロレックス デイトジャスト【36mm】【41mm】どっちがいいの? 41mmはでかい?
ロレックス の定番コレクションである「デイトジャスト」には、ケースサイズが36mmのものと、41mmのものが存在します。 わずか5mmの差ですが、腕元では印象が大きく変わりますので、購入する際は慎重に選びたいところです。 この記事では、 デイトジャスト36および41の特徴を解説し、両...
-
【2022年最新】デイトジャストの価格推移は? 今後の買取相場を予想!
ロレックス デイトジャストは、1945年に誕生した0時に日付が切り替わるデイトジャスト機構を搭載したモデルです。 オイスターケースやパーペチュアルも搭載された定番モデルとして現在でも高い評価を得ています。 「ロレックス デイトジャストの価格推移は?」 「ロレックス デ...
-
【2022年最新】エアキングの価格推移は? 今後の買取相場を予想!
エアキングは、シンプルでリーズナブルを追求したロレックスの定番モデルです。ロレックスのデイト機能を削ぎ落とした本作は、日付調整を行う煩わしさから解放されるため一部のコレクターから熱い支持を得ています。 「エアキングの価格推移は?」 「エアキングの価格は今後どうなるの?」 ...
-
【2022年最新】ミルガウスの価格推移は? 今後の買取相場を予想!
耐磁腕時計の代表作であるミルガウスは、1,000ガウスという強力な磁場に耐えられるモデルとして1956年に登場しました。ミルガウスはその後、惜しまれながら1988年ごろに生産終了。しかし2007年に再登場したことで大きく話題を集め、今なお価格を高騰させています。 「ミルガウスの価格推移は...
-
【2022年最新】ロレックス GMTマスター2の価格推移は? 今後の買取相場を予想!
gmtマスター2は、GMTマスター Ref.16750の発表から2年後に出たGMTマスターの上位モデルです。短針を単独稼働させ、3ヵ国の時間表示を可能にしました。ケースがGMTマスターよりも厚く、ファットレディの名で親しまれています。 「gmtマスター2の価格推移は?」 「...
-
丸わかり!ロレックスのスポーツモデルの種類と人気の理由
ロレックス にはさまざまな種類のモデルが存在しますが、中でも人気が高いのは 「スポーツモデル」 です。 今回の記事では、スポーツモデルとはどのようなものか、ロレックスの時計はなぜ人気が高いのかを解説します。 ロレックスのスポーツモデルに興味がある方、購入を検討している方は必見です。 ...
-
価格高騰が続くロレックスの値下がりはいつ?
昨今ロレックスでは、定価・実勢相場ともに値上がりが続いています。 ロレックス は「時計の王様」とも称されるハイブランドで、人気モデルともなれば、いまや簡単に手に入るものではありません。 とはいえ、ロレックスの価格高騰はいったいいつまで続くのか気になるのではないでしょうか。そして値下が...