【保存版】サブマリーナ歴代モデル一覧。歴史と歩みを徹底解説
今回は、そんなサブマリーナが持つ不朽の魅力に迫るとともに、誕生から現在に至るまでの歴代モデルの変遷を、その特徴や買取市場での価値にも触れながら一挙にご紹介します!
ロレックスの中でも、デイトナと並び称されるほどの象徴的な存在感を放つモデル、それが「サブマリーナ」です。
1953年に世界初の本格的ダイバーズウォッチの一つとして誕生して以来、その高い防水性能と堅牢性、そして時代を選ばない完成されたデザインで、プロのダイバーはもちろん、世界中の時計愛好家やビジネスパーソンから絶大な支持を集めてきました。まさにロレックスを代表する、揺るぎない人気と知名度を誇るシリーズと言えるでしょう。
今回は、そんなサブマリーナが持つ不朽の魅力に迫るとともに、誕生から現在に至るまでの歴代モデルの変遷を、その特徴や買取市場での価値にも触れながら一挙にご紹介します!

目次:サブマリーナの歴史と魅力
1. サブマリーナの不朽の魅力とは?
誕生から現在まで愛され続ける理由
サブマリーナがこれほどまでに長く、多くの人々に愛され続ける理由は、単なるダイバーズウォッチとしての性能だけではありません。
高い実用性と普遍的なデザイン
100m~300mという高い防水性能、潜水時間を計測できる回転ベゼル、暗所での視認性に優れた文字盤と針といったダイバーズウォッチとしての基本性能はもちろんのこと、そのデザインは驚くほど普遍的で完成されています。スポーティーでありながら洗練されており、スーツスタイルからカジュアルな服装まで、どんなシーンにも違和感なくマッチする汎用性の高さが最大の魅力の一つです。
豊富なバリエーションと資産価値
デイト表示の有無(ノンデイト/デイト)、ステンレススチールだけでなくゴールドやコンビ素材、ブラック以外の文字盤やベゼルカラー(グリーン、ブルーなど)といった豊富なバリエーションが存在することも、コレクター心をくすぐり、人気を支える要因です。さらに、ロレックス全体の人気と希少性から、サブマリーナは非常に高いリセールバリューを誇り、資産としての価値も注目されています。
2. サブマリーナの系譜:初期モデルから進化の歴史(1953年~1980年代)
ここからは、サブマリーナがどのように進化してきたのか、その歴史を歴代モデルと共に辿っていきましょう。
1953年~ 初代サブマリーナ Ref.6204 登場
【製造年】1953年~1950年代後半 | 【ムーブメント】Cal.A260サブマリーナの初代とされるモデル(諸説あり)。100m防水を実現し、回転ベゼルを搭載。サブマリーナの特徴であるベンツ針ではなく、ペンシル針(鉛筆のような形状)が採用されていた点が特徴的です。
1950年代中頃~ セカンドモデル Ref.6205
【製造年】1950年代半ば~後半 | 【ムーブメント】Cal.A260 / A296Ref.6204の後継とされるセカンドモデル。デザインに大きな変更はなく、ムーブメント違いの個体(Cal.A296搭載)も確認されています。
1956年~ 伝説の"ボンド・モデル" Ref.6538
【製造年】1956年~1964年 | 【ムーブメント】Cal.1030映画『007』シリーズでジェームズ・ボンドが着用したことから、通称「ボンド・モデル」として絶大な人気を誇るモデル。防水性能が200mに向上し、両方向巻き上げ式のCal.1030を搭載。リューズが大きい「デカリューズ」も特徴です。サブマリーナ初のクロノメーター規格モデル(※表記無し個体も存在)。
1950年代後半~ 短命モデル Ref.5508 / Ref.5510
【製造年】1950年代後半~1960年 | 【ムーブメント】Cal.1530
わずか2年程度の短期間のみ製造されたとされる希少モデル。Ref.5508は100m防水、Ref.5510は200m防水仕様でした。いずれも流通量が少なく、コレクターズアイテムとなっています。
1959年~ リューズガード登場 Ref.5512 (200m防水定着)
【製造年】1959年~1977年 | 【ムーブメント】Cal.1530 / 1520 / 1560 / 1570
現在のサブマリーナのデザインの基礎を築いた重要モデル。水中での誤操作を防ぐ「リューズガード」が初めて搭載されました。防水性能は200mが標準となり、本格ダイバーズウォッチとしての地位を確立。クロノメーター仕様。
1964年~ 約25年のロングセラー Ref.5513
【製造年】1964年~1989年 | 【ムーブメント】Cal.1520 / 1530
Ref.5512のノンクロノメーター版として登場し、約25年間も製造された超ロングセラーモデル。アンティークサブマリーナの中では比較的流通量が多く、入門モデルとしても人気です。製造年によって文字盤のデザイン(フチなし/フチありインデックスなど)に違いがあり、コレクター心をくすぐります。
1965年~ 初のデイト付きモデル Ref.1680 (赤サブも存在)
【製造年】1965年~1980年 | 【ムーブメント】Cal.1575 (1570)
サブマリーナの歴史における大きな転換点。シリーズで初めて日付表示(デイト)機能が搭載されました。拡大鏡のサイクロップレンズも付き、日常使いの利便性が格段に向上。初期モデルには「SUBMARINER」の文字が赤い、通称「赤サブ」が存在し、非常に高いプレミア価値が付いています。
1980年~ サファイアクリスタル採用 Ref.16800
【製造年】1980年~1986年 | 【ムーブメント】Cal.3035
風防が従来のプラスチックから、傷に強いサファイアクリスタルに変更され、現代的なスペックへ大きく近づいたモデル。防水性能も300mへと向上。デイトのクイックチェンジ機能を持つハイビートムーブメントCal.3035を搭載し、実用性が飛躍的に高まりました。
1986年~ 希少な"トリプルゼロ" Ref.168000
【製造年】1986年~1989年 | 【ムーブメント】Cal.3035
Ref.16800から次世代のRef.16610への移行期に、ごく短期間のみ製造されたとされる過渡期モデル。通称「トリプルゼロ」。基本的な仕様はRef.16800と同じですが、使用されるステンレスの材質が変更されたと言われています。流通量が非常に少なく、コレクターの間で注目度の高い希少モデルです。

3. サブマリーナの現代:機能とデザインの完成(1989年~現在)
1980年代末から、サブマリーナはさらなる進化を遂げ、機能性・デザイン性ともに完成度を高めていきます。そして2020年には、新世代へと移行しました。
1989年~ ノンデイトの定番 Ref.14060 (300m防水)
【製造年】1989年~2000年 | 【ムーブメント】Cal.3000
ノンデイトモデルもRef.5513から大きく進化。初めて300m防水を実現し、風防もサファイアクリスタルに。ダイビングでの安全性を高める逆回転防止ベゼルも装備されました。左右対称のシンプルなデザインが魅力で、根強い人気があります。
1989年~ デイト付きロングセラー Ref.16610
【製造年】1989年~2010年 | 【ムーブメント】Cal.3135
デイト付きサブマリーナの超ロングセラーモデルであり、「サブマリーナといえばこのモデル」と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。信頼性の高いCal.3135を搭載し、約20年間にわたり製造されました。製造年によって、夜光塗料の種類、ブレスレットの仕様、風防の透かし彫り、インナーリングの刻印(ルーレット刻印)など、細かなマイナーチェンジが行われています。
2000年~ Cal.3130搭載 Ref.14060M へ進化
【製造年】2000年~2011年 | 【ムーブメント】Cal.3130
ノンデイトモデルRef.14060のムーブメントが、Cal.3130へと変更されたモデル。「M」はModified(改良)を意味します。外観上の大きな変化はありませんが、内部機構がアップデートされました。2007年以降のモデルはクロノメーター認定を受けており、文字盤に「SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」の表記が追加されています。
2003年~ 50周年記念 "グリーンサブ" Ref.16610LV 登場
【製造年】2003年~2010年 | 【ムーブメント】Cal.3135
サブマリーナ誕生50周年を記念して登場した、初のグリーンベゼルモデル。通称「グリーンサブ」または「カーミット」。ロレックスのコーポレートカラーである緑を大胆に採用し、大きな話題となりました。インデックスと針が大型化された「マキシダイヤル」も初採用。製造初期の「ファット4」「ライムベゼル」などは特に希少価値が高いです。
2010年~ セラミックベゼル採用 Ref.116610LN (デイト)
【製造年】2010年~2020年 | 【ムーブメント】Cal.3135
サブマリーナの歴史における大きな変革期。ベゼル素材が従来のアルミニウムから、耐傷性・耐退色性に優れたセラミック(セラクロム)へと変更されました。インデックスや針の夜光塗料が青く光る「クロマライト」に、ブレスレットには堅牢性と微調整機能が向上した「グライドロッククラスプ」が採用されるなど、全体的にスペックアップを果たしました。
2010年~ 緑文字盤の衝撃 "ハルク" Ref.116610LV
【製造年】2010年~2020年 | 【ムーブメント】Cal.3135
Ref.116610LNと同時に登場したグリーンサブの第二世代。ベゼルだけでなく文字盤もグリーンとなり、その鮮烈なカラーリングから通称「ハルク」と呼ばれました。セラミックベゼル、クロマライト夜光、グライドロッククラスプなど、基本スペックは116610LNと同様。生産終了後も人気は高く、高値で取引されています。
2012年~ ノンデイトもセラミック化 Ref.114060
【製造年】2012年~2020年 | 【ムーブメント】Cal.3130
デイト付きモデルに続き、ノンデイトモデルもセラミックベゼルを搭載してモデルチェンジ。夜光もクロマライトに、ブレスレットもグライドロッククラスプへと進化しました。ムーブメントはCal.3130ですが、耐磁・耐衝撃性に優れたパラクロム・ヘアスプリングを採用しています。左右対称デザインを好む層からの支持が厚いモデルです。
【最新】2020年~ 新世代へ! 41mmケース Ref.12xxxx系 登場
【製造年】2020年~現在 | 【ムーブメント】Cal.3230 (ノンデイト) / Cal.3235 (デイト)サブマリーナは2020年に待望のモデルチェンジを果たし、新世代へと移行しました。ケースサイズが従来の40mmから41mmへと大型化しましたが、ラグ(ケースとブレスレットの接合部)のデザイン変更により、装着感はむしろ向上したと評価されています。
最大の変更点はムーブメントで、ノンデイトモデル(Ref.124060)にはCal.3230、デイト付きモデル(Ref.126610LNなど)にはCal.3235が搭載されました。これらは約70時間のロングパワーリザーブを誇り、精度や耐衝撃性、耐磁性もさらに向上しています。
デイト付きモデルでは、Ref.16610LV(カーミット)を彷彿とさせるグリーンベゼルに黒文字盤のRef.126610LVが復活し、大きな話題となりました。また、ステンレスモデル以外に、コンビ(ロレゾール)や金無垢モデルもラインナップされています。現行モデルとして非常に人気が高く、入手困難な状況が続いており、買取価格も高水準で推移しています。
4. まとめ:時代を超えて輝くサブマリーナの魅力
1953年の誕生から70年以上の時を経てもなお、ロレックス サブマリーナはダイバーズウォッチのアイコンとして、そして実用高級時計の代表格として輝き続けています。その歴史は、まさにロレックスの技術革新の歴史そのものであり、歴代モデルそれぞれに独自の魅力とストーリーがあります。
初期の希少なヴィンテージモデルから、機能性とデザイン性が完成された現行モデルまで、どの時代のサブマリーナも時計愛好家にとって特別な存在です。この記事が、サブマリーナの奥深い世界を知るきっかけとなれば幸いです。
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