ロレックスの「王冠透かし」マークについて解説!買取価格に差はあるのか
ロレックス腕時計が本物か偽物かを判断するうえで重要なのが、風防(ガラス部分)に彫られた「王冠透かしマーク」です。しかし王冠透かしマークは、肉眼ではなかなか確認しづらいといわれています。そこで本記事では、王冠透かしマークの見つけ方やデザインについて、また王冠透かしマークの有無がロレックス腕時計の買取査定に影響するのかなど詳しく解説します。これからロレックス腕時計の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ロレックス腕時計「王冠透かし」とは?ポイント5つ
正規のロレックス腕時計である証として重要な王冠透かしマークですが、肉眼では見つけにくいため、王冠透かしマークの見方や重要なポイントを5つの項目にまとめました。本記事を参考にして、お手元にあるロレックス腕時計の王冠透かしマークを探してみてください。
1.王冠透かしは6時の位置にある!見方について
ロレックス腕時計の風防にはモース硬度(※)が9ある「サファイアクリスタル(サファイアガラス)」が使用されており、王冠透かしマークはちょうど6時の位置に刻印されています。しかしなかなか肉眼では見つけにくいため、王冠透かしマークを探す際はルーペ、もしくは虫眼鏡を用意しましょう。腕時計を手に持ってルーペで6時の位置を見ながら、腕時計を斜めにしたり角度をつけたりすると王冠透かしマークが見えてきます。手元が暗くてよく見えないときは、卓上ライトなどを使って風防を照らしてみてください。
※鉱物の硬さを判定するための基準で、1〜10段階の評価がある。なお基準となる鉱物の中で、最高値とされるモース硬度10はダイヤモンドでといわれている。
2.透かしが入っていないモデルもある
ロレックス腕時計の中には、王冠透かしマークが刻印されていない「ミルガウス グリーンガラス(116400GV)」というモデルが存在します。
このモデルには「グリーンサファイヤクリスタルガラス」というロレックスが開発した硬質なガラスが使われており、扱いが難しい(刻印によってガラスが割れてしまうため)ことから王冠透かしマークが入っていないといわれています。また文字盤が青い「ディープシー ディーブルー(126660)」や文字盤が白いモデルなどでは、王冠透かしマークが刻印されていても見えにくく、正面からではほぼ見えません。
3.王冠透かしマークのデザインは変更している
ロレックス腕時計の王冠透かしマークは、1999年ごろから長らく同じデザインが使用されてきましたが、2016年以降に発売された新型デイトナで新たなデザインが発見されました。旧デザインでは王冠底部分の線が1重でしたが、新デザインでは線が2重になっており、デザインがより複雑化しています。
4.古い物でもガラス交換すると透かし入りのガラスになる
1999年以前に販売されていた旧型のロレックス腕時計には、王冠透かしマークは刻印されていません。しかし、ロレックス腕時計を修理に出した際に、王冠透かしマーク入りのガラスに交換されて戻ってくるケースがあります。
また、王冠マークの下に横向きの「S」が刻印されたバージョンも確認されており、修理内容に風防の交換が含まれる場合は、古い物でも王冠透かしマークのあるガラスが装着されることが多いようです。
5.買取金額は透かしが入っていてもいなくても変わらない
王冠透かしマークの有無は、ロレックス腕時計の買取金額に影響しないのがほとんどです。特に旧型のロレックス腕時計(2003年以前のもの)には王冠透かしマークが刻印されていないので、王冠透かしマークがなくても買取金額は変わりません。
ロレックス腕時計の「王冠透かし」はいつから?
ロレックス腕時計の王冠透かしマークは1999年に発売された「ヨットマスター ロレジウム(16622)」で初めて採用され、2003年以降はロレックス腕時計の全モデル(ミルガウス グリーンガラスを除く)に採用されています。
王冠透かしが入っている理由は模造品対策
サファイアクリスタルは大変硬質な素材で、刻印には高度な技術が要求されます。そこへ繊細な透かし模様を刻印できるのは、ロレックスの技術が最高峰である証です。そのため王冠透かしマークは、簡単に真似できないマークとして、模造品や偽造品対策のために刻印されたのではないかと考えられています(ロレックスが公式に発表したわけではありません)。しかし、残念なことに最近では、模造品や偽造品にも王冠マークの刻印が確認されています。
ただし繊細な柄の透かし模様を刻印するのは難しいため、本物と比べてつくりが荒かったり刻印が深かったりするものがほとんどです。また、模造品や偽造品にある王冠透かしマークは、目視で確認できるものが多いといわれています。とはいえ、目視で確認できるかできないかだけで偽物か本物かを判断するのは難しいため、不安な場合は鑑定士に見てもらうのが望ましいでしょう。
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