ダイヤモンドに秘められた意味|石言葉や由来をお話します

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ダイヤモンド

何ものにも傷付けられない硬さを持ち、光に透かせば眩いばかりの輝きを放つダイヤモンド

ここぞというときに身に着けたり、大切な人に贈ったりと、特別なときにこそ相応しい存在でもあります。

誰もが知る宝石といっても過言ではありません。

一方で、ダイヤモンドに秘められた意味、石言葉や由来まで知っているという人は少ないのではないでしょうか。

この記事ではダイヤモンドの意味や石言葉、由来など、あまり知られていないダイヤモンドの奥深い魅力についてご紹介していきます。

ダイヤモンドに秘められた意味

天然にある物質の中で最も硬度の高いダイヤモンドは、美しさと強さの両方を兼ね備えている宝石だといえます。

特別なジュエリーや宝石には、人の思いが込められているもの。

ダイヤモンドには、「力に屈しない力強さ」「汚れのない美しさ」という意味があり、見た目の輝きもさることながら、贈る側、贈られる側の心を揺さぶるパワーを秘めています。

そんな意味を持つダイヤモンドは、婚約指輪や結婚指輪の定番です。

人生の節目でダイヤモンドが選ばれるのは、ダイヤモンドに秘められた意味と深い関係があります。

「永遠の絆」「変わらぬ愛」といった結婚を連想させる意味があることは、ダイヤモンドを贈る理由の中でも最も大きなものでしょう。

また、「永遠の輝き」ともいわれるいつまでも変わらない輝きは、「2人の生涯が光に満ちたものであるように」という願いを込めるのに打ってつけです。

さらに、地球からのプレゼントといわれるダイヤモンドは、奇跡のような確率で手元にやってくるものです。50年、60年と添い遂げたいと思える人との出会いも、まさに奇跡。

結婚や永遠の愛の象徴として、これ以上相応しいものはないと思える宝石です。

上記でもご紹介したように、ダイヤモンドは永遠の絆の象徴でもあることから、ダイヤの指輪を贈るということは、愛する人に永遠の絆・愛を贈るということを意味します。

昔から婚約指輪や結婚指輪にダイヤの指輪を選ぶ人が多いのは、このようにダイヤモンドに秘められた意味があるからです。

結婚60年目の「ダイヤモンド婚式」

結婚60周年のお祝いをする「ダイヤモンド婚式」。

ダイヤモンド婚式とは「ダイヤのように硬い絆で結ばれている夫婦」をお祝いする式のことで、夫婦の長寿や一族の繁栄を願うといった意味もあります。

ダイヤモンド婚式には特に決まった形式があるわけではありませんが、夫婦間でダイヤのジュエリーを贈りあったり、旦那さんから奥さまへ日頃の感謝の気持ちを込めてダイヤのジュエリーをプレゼントすることも多いようです。

結婚60年目ともなると少々照れくさいかもしれませんが、60年という節目に奥さまへプレゼントする贈り物として、ダイヤモンドはピッタリのアイテムではないでしょうか。

【4月の誕生石】ダイヤモンドの石言葉

花に花言葉があるように、宝石にもそれぞれ石言葉が存在します。

ダイヤモンドの石言葉は、その特徴的な硬さから「かたい絆を結ぶ」「永遠の絆」といった石言葉が有名です。この他にも「純潔」「純愛」などの意味もあり、4月の誕生石としても広く知られています。

誕生石としては「清浄無垢」という意味が込められているほか、「純潔」「永遠の絆」「不屈」「変わらぬ愛」といった意味もあります。

また、美しく希少価値の高いダイヤモンドは世界五大宝石の一つでもあり、単一の炭素原子のみで形成されている、他にはない珍しい特徴を持った宝石でもあります。

何よりも硬くいつまでも輝きを失わない宝石であること、透明であればあるほど美しいという事実が、これらの石言葉の由来です。

ブラウンダイヤモンドとは?石言葉もご紹介

ブラウンダイヤモンドとは、名前が示すとおりとろけるような褐色をしており、透明に近い石とはひと味違う美しさがあります。

色味によって「シャンパンダイヤ」や「コニャックダイヤ」と呼ばれることも。透明(カラーレス)のダイヤに比べると華やかさは抑えめですが、深みのある色合いが大人の魅力を引き出します。

パワーストーンとしても人気があり、精神力アップや大地のパワーを感じるために身に着ける人も。石言葉は、「威厳」「向上心」などです。

ダイヤモンドは、色味が透明に近いほど希少で価値が高くなる宝石ですが、ブラウンダイヤモンドのように、この規格に当てはまらない有色のダイヤモンドも存在します。

これらはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれ、ブルー、ピンク、イエロー、グリーンなどバリエーション豊かなのが特徴です。

ダイヤモンドの由来や語源、その歴史について

ダイヤモンドの語源は、「adamazein」というギリシャ語で、「どんなものにも征服されない」という意味があります。諸説ありますが、その後ラテン語で「硬い石」を意味する「adamant」に変化を遂げ、最終的には頭の「a」が取れて「diamond」と呼ばれるようになったという説が有力です。

ダイヤモンドは和名で「金剛石(こんごうせき)」と呼ばれていますが、「金剛」とは仏教用語で「最も硬い金属」を意味し、仏教にまつわる用語には金剛心や金剛力士など、「金剛」という名称が含まれるものが多く存在します。

このことから、ダイヤモンドは永遠の絆を誓い合うという意味だけではなく、邪悪なものから身を守るという意味を込めて身に着ける人もいるようです。

名前だけをみても、古来から世界中で硬く強い石だと認識されていたことが推測できます。

ダイヤモンドの歴史は数十億年前の誕生にまで遡ります。地球の奥深く、超高熱と超高圧の環境下で生成されたダイヤモンド結晶が数億年前の火山活動によって地表に現れました。

人類が初めてダイヤモンドを発見したのは、紀元前4世紀頃のインドだったといわれています。

やがてヨーロッパに伝わったダイヤモンドは、上流階級の人々の宝飾品として用いられるようになりました。

ダイヤモンドの歴史はカット(研磨)技術の歴史でもあります。

特に革命的だったのは、「ラウンド・ブリリアントカット」の発明でした。

17世紀にイタリアのヴェネツィアで原形が発明され、1919年にベルギーのマルセル・トルコフスキーが確立したこのカット方法は、原石が持つ輝きを最大限に引き出すもので、現在も多くのダイヤモンドに採用されています。

日本ではダイヤモンドの歴史は比較的浅く、入ってきたのは江戸時代後期といわれています。

さらに現在のように一般市民にも広まったのは、戦後になってからのことです。

古くから人々に愛されてきたダイヤモンドには数々の逸話もあります。

その中から特に有名なものを2つご紹介します。

呪いの「ホープ・ダイヤモンド」

所有者を不幸にする呪いのブルーダイヤモンドとして有名なのが「ホープ・ダイヤモンド」です。17世紀に宝石商がインドの鉱山で購入したこのダイヤモンドはフランスのルイ14世に買い取られましたが、彼は子供や孫に先立たれる不幸に見舞われます。

ホープ・ダイヤモンドを譲り受けたルイ16世と王妃のマリー・アントワネットはフランス革命によって断頭台に送られました。その後も銀行家の所有者が破産したりと、このホープ・ダイヤモンドを手にした人々はことごとく悲劇が降りかかりました。現在は個人の手を離れて、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館で保管されています。

あの悲劇映画「タイタニック」に登場するハートシェイプのブルーダイヤ”碧洋のハート”もこのホープ・ダイヤモンドがモデルになったのではといわれています。映画の冒頭で、ローズが海へダイヤのペンダントを投げ込むシーンは、映画の結末を物語る象徴的な場面といえるでしょう。

ナポレオンも身に着けた「リージェント・ダイヤモンド」

リージェント・ダイヤモンドはあのナポレオンが戴冠式で身に着けたとされるダイヤモンドです。1700年ごろ、南インドのゴルコンダで発見され原石は410カラットを超えていたとされます。原石を買い取ったインドの商人は18世紀初めに、インドのマドラス総督であるトーマス・ピットに売却します。それから原石はイギリスへ送られ、ロンドンの研磨士によって140.50カラットのクッションシェープ(クラシックなカットの1種)に加工されました。

その後、フランス王族の手に渡ったリージェント・ダイヤモンドは1792年にフランス革命の混乱で盗難されますが、奇跡的に発見されます。ランスの革命戦争ではナポレオンが剣の柄部分にリージェント・ダイヤモンドを飾り勝利を納めました。まさに勝利の護符です。ナポレオンは戴冠式でもリージェント・ダイヤモンドが飾られたこの剣を身に着けていたとされています。

ナポレオンの追放後は妻のマリー・ルイーズなどが所有者となりましたが、現在はパリのルーブル美術館に展示されています。

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ダイヤモンドは、美しさと強さの両方を兼ね備えた宝石の王様です。

どんなものよりも硬く、いつまでも輝きを失わないことから、永遠の絆や愛を誓う婚約指輪や結婚指輪にあしらう宝石として不動の人気を誇ります。

ダイヤモンドが持つ意味や石言葉、由来を知れば、よりいっそう2人の絆が深まるのではないでしょうか。

ダイヤモンドを贈るとき、贈られたときには、ここでご紹介したダイヤモンドの意味を思い出してみてください。

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