【宝石買取店が解説】スフェーンの価値や意味とは?
希少な宝石として知られるスフェーンですが、実際のところどのような特徴があり、どの程度の価値があるのか詳しく知っている方は多くないでしょう。
スフェーンは独特な色合いが魅力的な宝石であり、高値で取引されるケースが少なくありません。
本記事では、スフェーンの特徴や産地、またスフェーンの売却を検討している方向けに、その相場や価値の高いスフェーンの特徴を解説します。
スフェーンとはどんな宝石?
希少性の高さから、市場に出回るケースがほとんどないともいわれる宝石、それがスフェーンです。
スフェーンの個性的な輝きに魅了され、喉から手が出るほど求めるバイヤーもいるため、高値で取引される傾向があります。
スフェーンの相場や価値を知る前に、まずは基本的な知識を紹介します。
スフェーンの特徴
スフェーンは基本は黄緑色の宝石ですが、光を取り込むと赤や黄色、オレンジ色などさまざまな色に変化するものもあり、他では見られない独特の美しさを楽しめます。
鉱物名はチタナイトで、レアメタルであるチタンを含有した鉱石です。
和名ではくさび石、チタン石とも呼ばれます。スフェーンの語源は、ギリシャ語の「Sphenos(スフェノス)」です。「くさび」を意味する言葉で、結晶がくさびに似ていることからこのように呼ばれ始めました。
硬度は5~5.5と、宝石としてはそれほど硬い部類に入りません。衝撃を受けると欠けや割れを生じる恐れがあるため、加工がかなり難しい宝石とされています。
また、退色する恐れもあるため、扱いや保管には細心の注意が必要です。
スフェーンを語るうえで外せないのが、希少性の高さです。さまざまな宝石が一堂に会する展示会でも目にする機会が少なく、ほとんど扱ったことがないといったバイヤーも少なくありません。そのため品質により変動はありますが、比較的高値で売買されています。
スフェーンの産地
スフェーンの産地として有名なのは、マダガスカルやブラジル、パキスタンなどです。他にも、ロシアやスリランカ、アメリカ、オーストラリア、スイス、ノルウェー、中国など、さまざまな国で産出されています。
また、意外なことに日本の岐阜県もスフェーンの産地です。
ただ、産地こそたくさんあるものの、宝石として扱えるレベルのものが発見されることは滅多にありません。
なお、産地によって色味が異なるのも、スフェーンの特徴といえるでしょう。例えば、ロシアのウラル鉱山で採掘されるものは、緑色の発色が強い傾向があり、パキスタン産は虹色のように輝く赤が印象的です。
産地によるビジュアルの違いを楽しめるのも、スフェーンならではの魅力といえるでしょう。
スフェーンの石言葉・意味
スフェーンの石言葉には
・永久不変
・成功
・幸運
・純粋
・才能の開花
などがあります。「永遠に変わらず存在する」との意味をもつため、なるべく変化を好まない、求めない方に適した宝石です。
また、人脈の強化や改革といった石言葉もあるため、人脈を強化して幸運を呼び込みたい、改革をもたらしたいといった方にも適しています。
その他、実力の発揮や頂点といった意味もあります。自身に秘められた力や潜在能力を開花させ、成功を収めたいと考えている方、頂点を掴みたいと望んでいる方に幸運を呼び込んでくれるかもしれません。
スフェーンの相場
希少性の高いスフェーンは、基本的に高額で取引される傾向があります。ただ、さまざまな要素で価値が変動するため、絶対的な相場を知ることは困難です。
色やカラット、透明度などで価格が大きく変わるため、大きさが似ているものでも数十万円~数百万円の幅が出る場合もあります。品質が良ければ、0.5カラット程度のサイズであっても、3万円以上の値が付くケースは珍しくありません。
スフェーンを用いたアクセサリーなどを所有しているのなら、専門家の査定を受ければ確実な価値を把握できます。
今すぐではないが将来的に売却を考えている、いくらで売れるのか概算を知っておきたいといった方は、ぜひ無料査定で資産価値を確認してみましょう。
価値が高いスフェーンの特徴
価値が高いといわれるスフェーンは緑色が美しい個体です。クロムが含有されていると、より緑の発色が鮮やかになり、価値が高くなる傾向があります。
また、ゴールデンカラーのスフェーンはとても希少であり、宝石愛好家のあいだで高額取引されることも少なくありません。ライムグリーンやマスカットグリーンと呼ばれるような明るい黄緑色で、なおかつ透明度が高い個体も人気があります。
ただ、衝撃に弱く取り扱いが難しいスフェーンは、内部にクラック(欠け・割れ目)が入ることも少なくありません。できるだけ高値で買い取ってもらうためには、保管状態も重要なポイントです。
ただでさえ希少価値が高く、高値で取り引きされやすいスフェーンですが、人気の色や高品質の個体であれば、より高値となる可能性があります。
サイズやコンディションにも左右されますが、現在でもほとんど市場に出回ることのない宝石なので、想像以上の高値が付く可能性は十分あります。
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