グランドセイコーは高く売れないって本当!?

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時計

グランドセイコーは セイコーの中でも買取が多いブランドで実際弊社でもたくさん買取いたしております。

時折お客さまから『グランドセイコーってあまり良い値段で売れないよね』『グランドセイコーは買取高いの?』と聞かれることがあります。

今回はグランドセイコーの買取に関する内容をお届けします。

グランドセイコーは高く売れない?リセールバリューについて

まず結論から申し上げますと、

グランドセイコーの時計が高く売れないということは決してありません。

高級時計投資への人気が高まっている近年は、ロレックスやパテックフィリップなどが高騰していることが話題になっています。

一方、グランドセイコーのリセールバリューや資産性に関しては注目度がそれほど高くなく、国産ブランドということもあり、潜在的に「お手頃」「安い」といったイメージが先行していると感じられます。

実のところグランドセイコーのリセールバリューは、定番モデルで定価の5割前後マスターショップ限定の人気モデルは、定価の6割前後での買取を見込めます。

比較的手の届きやすい高級時計ブランドでありながら、このリセールバリューは非常に高い水準です。

グランドセイコーの将来性に関しては、スイスブランドの時計にも引けを取らない高水準な精度は世界的に評価が高く、海外進出も広げていることから、今後価値が下がるより上がっていく可能性が高いブランドです。

また、相次ぐ高級時計の値上げが続く中、グランドセイコーも2022年4月に価格改定を行いました。これによっても多少買取価格の上昇が起きています。

もしグランドセイコーの時計で高く売れない条件を挙げるとすると、

・コンデションが極端に悪い

・付属品が一切ない

・人気のないモデル

などが挙げられます。

これはグランドセイコーのみならずどの時計メーカーにもいえることではありますが、やはり時計自体に難があると再販しづらくなるため買取金額も下がってしまいます。

グランドセイコーについて

グランドセイコーは日本が誇る時計メーカー「セイコー」傘下のトップブランドとして1960年に誕生しました。

現行モデルでは世界的にも評価が高い3つのムーブメントである、9Sメカニカル、9Fクオーツ、9Rスプリングドライブをモデル毎に搭載し、外装のデザインによって「エレガンスコレクション」「ヘリテージコレクション」「スポーツコレクション」に分けられています。

2017年にはセイコー傘下から単独ブランドとして独立し、それに伴い従来のSEIKOのロゴ表記から「Grand Seiko」と表記された新しい文字盤にデザインが刷新されました。

国産時計の代表格に挙げられるグランドセイコーは、国内での人気・知名度が高いのはもちろん、日本が世界に誇る時計ブランドとしてその地位を揺るぎないものとしています。

グランドセイコーのモデル別買取価格(平均買取相場)について

では次はグランドセイコーの具体的な相場感についてご説明していきます。

グランドセイコーのモデルは先述した通り、「エレガンスコレクション」「ヘリテージコレクション」「スポーツコレクション」に分けられ、グランドセイコーの公式ホームページを見てみるとコレクション毎にモデルが明記されています。

下記に各コレクションの定番モデルを1本ずつピックアップし、平均買取価格についてまとめましたのでご覧ください。

エレガンスコレクション

モデル名 Elegance Collection

型番 SBGE225

定価 640,000円+税

平均買取価格 ¥300,000~¥360,000

スプリングドライブ GMT「Cal.9R66」を搭載したこちらのモデル。

ケース径40.2mmの男性用としては標準的なサイズ感であり、嫌みのないシルバー文字盤でシーンを問わず使えます。

クオーツ時計と機械式時計の良い部分を採用した高精度ムーブメント、「スプリングドライブ」を搭載。

GMT、パワーリザーブ、日付表示を備えるなど、機能面も申し分ないです。税抜き定価640,000に対して、弊社平均買取価格は¥300,000~¥360,000前後です。

中古市場での売価は税込み40万円台前半で流通していることを考えると、悪くはない買取率だと思われます。

ざっくりですが、定価に対しては5割前後、中古売価に対しては7割前後の買取価格をご提示できるかと思われます。

ヘリテージコレクション

モデル名 Heritage Collection

型番 SBGV231

定価 360,000円+税

平均買取価格 ¥140,000~¥170,000

「Cal.9F82」搭載のクオーツモデル。

こちらもケース径40mmで男性用としては標準的で使いやすいサイズ感となっております。

機能面では3針、日付表示の必要最低限のシンプルな機能に抑え、デザイン面では黒文字盤に映えるシルバー針を採用、インデックスも立体感のある作りとなっており視認性は抜群です。

クオーツモデルなので、機械式モデルに比べて定価は安く、グランドセイコーの中でも手の届きやすい価格帯なのではないでしょうか。

弊社平均買取価格は¥140,000~¥170,000前後で、中古市場での売価は税込み20万円台前半~20万円台半ば前後で売られています。

定価に対して4割~5割、中古売価に対しては7割前後の買取価格をご提示できるかと思われます。

スポーツコレクション

モデル名 Sport Collection

型番 SBGE201

 

定価 620,000円+税

平均買取価格 ¥370,000~¥430,000

エレガンスコレクションでご紹介したSBGE225同様、このスポーツコレクションのSBGE201もスプリングドライブ GMT「Cal.9R66」を搭載しています。

ですので基本的なスペックは変わりませんが、デザイン面ではベゼル・文字盤ともに黒を採用していてSBGE225とはまったく異なるデザインとなっています。

更にケース径が44mmと大ぶりなサイズ感となっており、また回転ベゼルを備えているため、最大3か国の時間を知ることが可能です。

こちらはマスターショップ限定で希少価値も高く人気があるため、買取価格は定価に対して6割前後とかなり高くなっており、中古市場の売価は50万円前後で販売されています。

中古売価に対して8割の買取金額が付く場合もあり、ロレックスのスポーツモデルに引けを取らない買取率をお出しできる場合がございます。

高く売れるモデルと売れないモデルは?

グランドセイコーの時計は男性用モデルの中でもスタンダードなデザインやスポーティなデザインの定番モデルは総じて5割前後の買取金額になる傾向です。

また本数が限定されている記念モデルですと場合によって8割~定価以上の買取金額が出ることもあります。

下記のように一部ではありますが買取率が高いモデル、また定価を越える金額で取引されるモデルは存在します。

逆に高く売れないモデルは、強いていうならレディースのモデル全般になるかと思います。

グランドセイコーの時計を求めるユーザーは少なからず、スプリングドライブをはじめとしたグランドセイコーが世界に誇るムーブメントのファンである場合が多いです。

レディースモデルにも9Sメカニカルを搭載したモデルもありますが、ほとんどがクオーツモデルになります。

グランドセイコーの中古市場での傾向として、ムーブメントにこだわりを持つ男性に対する需要の方が高いのが根底としてあるので、レディースモデルの中古流通量はどうしても少なくなってしまいます。

その結果、モデルにもよるのですがメンズモデルと比べて買取率は若干低くなります。

買取例1【SBGJ021】

セイコー創業135周年記念セイコープレミアムウオッチサロン限定モデル/SBGJ021/2016年発表/定価70万(税抜き)

買取金額60万前後/買取率85%前後

また2011年に発表された初代復刻モデルはプレミア価格となり定価を越える売価、買取金額となっております。

買取例2【SBGW033】

グランドセイコー 創業130周年記念限定モデル/SBGW033/2011年発表/定価43万(税抜き)

買取金額55万前後 買取率128%前後

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