宝石の和名と色まとめ|12色全20種類【意味や特徴を解説】
宝石には赤や青や黄色など、多種多様なカラーが存在します。
また、色が異なるだけでなく、それぞれの石ごとに異なる性質を持っているのも特徴。
この記事では、数ある宝石の中から12色全20種類の宝石をピックアップしてみました。各々の和名や色・特徴について詳しく解説。ぜひ様々な宝石の知識を深めてみてください。
赤色の宝石 4種
まず最初に紹介するのは赤色の宝石です。
赤色の宝石は「活力」や「情熱」といったエネルギッシュなイメージが強く、自己主張の強い宝石でもあります。ジュエリーとして取り入れればファッションのアクセントにもなり、身に着けるだけで持ち主に情熱的な力を与えてくれるでしょう。
赤色の宝石|ルビー【紅玉(こうぎょく)】
世界四大宝石のうちのひとつでもあるルビー。
7月の誕生石でもあるルビーは、「紅玉(こうぎょく)」という和名を持つ宝石です。
真っ赤に輝くルビーは宝石界の中でも屈指のパワーストーンだという声も高く、古くから「勝利の石」と呼ばれてきました。古代ローマでは兵士が戦場に向かう際に身に着けていたとされ、現代でも魔除けやお守り代わりに持ち歩く人が多い宝石として知られています。
赤色の宝石|ガーネット【柘榴石(ざくろいし)】
結晶が集まった状態で採掘されるガーネットは、その姿が果物のザクロに似ていることから「柘榴石(ざくろいし)」という和名があります。
ガーネットは実りの象徴として、人を成功に導く力のある宝石といわれています。
一口にガーネットといっても、赤色のガーネットは含有成分などによっていくつかの種類に分けることができます。
最もポピュラーなものは、真っ赤な濃い赤色が特徴的な「アルマンディンガーネット」。この他にも、紫がかった赤が印象深い「ロードライトガーネット」や、鮮やかな紅色の「パイロープガーネット」など、さまざまな種類があるのもガーネットの面白さといえます。
赤色の宝石|レッドコーラル【赤珊瑚(あかさんご)】
母なる海から生まれたレッドコーラルは、植物のような見た目が特徴的ですが、実は動物に分類されます。
レッドコーラル、和名でいうと「赤珊瑚(あかさんご)」は、ジュエリー用に加工することで独特の赤い光沢を持ち、世界的にも高い人気がある宝石として知られています。
日本生まれのレッドコーラルは「成長」「長寿」などの石言葉があり、安産のお守りとしても古くから親しまれてきました。
赤色の宝石|アレキサンドライト【変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)】
稀少価値が高く、世界五大宝石のひとつにも含まれるアレキサンドライト。
アレキサンドライトは太陽光などの下では青緑色に輝きますが、白熱灯の下では赤紫色に輝くという、なんともミステリアスな宝石です。
和名では「変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)」と呼び、19世紀前半にロシアのウラル山脈で初めて発見されて以来、神秘的に輝く不思議な宝石として人々から愛され続けています。
青色の宝石 5種
「冷静」「集中」など、クールで凛とした印象の強い青色の宝石。
青色の宝石は、男性にも好まれやすい爽やかな美しさが魅力です。青い宝石はサファイアやアクアマリンなど、誕生石として人気のあるものが多いのが特徴といえます。
青色の宝石|サファイア【蒼玉(せいぎょく)】
世界四大宝石のひとつに含まれるサファイアは、青い宝石の代表格ともいえます。
和名は「蒼玉(せいぎょく)」で、9月の誕生石として知られています。
彩度が高く柔らかなブルーが特徴の「コーンフラワーブルー」から、上品な色合いが特徴的な「ロイヤルブルー」まで、同じサファイアでも青色の絶妙な違いによってさまざまな呼び名があります。サファイアの歴史は古く、古代エジプトではサファイアは魔除けの力があるとされ、人々はサファイアのアクセサリーを日常的に着けて生活していたとされています。
青色の宝石|タンザナイト【灰簾石(かいれんせき)】
発見されてからまだあまり歳月が経っていない、比較的新しい宝石であるタンザナイト。
和名は「灰簾石(かいれんせき)」で、12月の誕生石であるタンザナイトは、東アフリカのタンザニアの鉱山で採掘できる宝石です。
タンザナイトは光を当てる角度によって多様な青色の輝きを見せ、その神秘的なブルーが世界中の人々を魅了しています。
青色の宝石|アクアマリン【藍玉(あいぎょく)】
3月の誕生石であるアクアマリンは、その名に相応しく爽やかな海を連想させるような淡いブルーの輝きが魅力の宝石です。
和名は「藍玉(あいぎょく)」で、「勇敢」「聡明」などの石言葉を持っています。
ヨーロッパでは「人魚が流した涙から誕生した石」という言い伝えがあり、かつては船乗りたちが出港前に持つお守りとしても人気がありました。
青色の宝石|ラピスラズリ【瑠璃(るり)】
ラテン語で「石」を意味する「ラピス」と、アラビア語で「青」を意味する「ラズリ」が名前の由来になっているラピスラズリ。
ラピスラズリの和名は「瑠璃(るり)」ですが、瑠璃色とは紫がかった濃い青色のことを指します。
そんなラピスラズリ特有の深みのある青は、「天を象徴する宝石」として例えられることもあるほどです。12月の誕生石としても人気が高く、幸運のお守りとしても古くから人々に重宝されています。
青色の宝石|ターコイズ【トルコ石】
12月の誕生石であるターコイズは、和名では「トルコ石」と呼びます。
「ターコイズブルー」という色が連想させるように、ターコイズは南国の海のような鮮やかで爽やかなブルーが印象的な宝石です。
ターコイズは日常のファッションに取り入れられることも多いですが、古くから旅のお守りとして人々の身近な存在にある宝石でした。その歴史は古く、古代エジプト時代から人々はターコイズを装飾品として使用していたとされています。
黄色・オレンジ色の宝石 2種
太陽をイメージさせる、明るい色彩が魅力的な黄色やオレンジ。
黄色やオレンジは親しみやすさや安さぎを象徴するカラーですが、宝石にはどのようなものがあるのでしょうか。
黄色の宝石|シトリン【黄水晶(きすいしょう)】
11月の誕生石であるシトリンは、「黄水晶(きすいしょう)」という和名が意味するように、少し赤みを帯びた濃い黄色やオレンジ色のカラーが特徴的な水晶です。
シトリンは、フランス語で「レモン」を意味する「シトロン」からその名が付いたとされています。
その黄色い輝きが金貨を連想されることから、シトリンは古くから金運を高める宝石として重宝されてきました。また、持ち主を明るい気持ちにさせる力があるともいわれていて、心がマイナスな方向に向かっている時にこそ身に着けたい宝石といえます。
オレンジ色の宝石|サンストーン【日長石(にっちょうせき)】
赤みがかったオレンジ色が特徴的なサンストーンは、和名では「日長石(にっちょうせき)」と呼びます。
サンストーンは石自体がキラキラと自発的に光を放っているように見えるのが特徴的で、その輝き方は産地によって異なります。
ギリシャ語で「太陽」を意味する「ヘリオライト」という別名を持ち、古代ギリシャでは太陽の神の象徴として崇められていました。
緑色の宝石 2種
緑は青と黄色の中間色であることから、バランスを象徴する色と考えられています。
家の中に観葉植物を置くだけで癒し効果があるということからわかるように、緑という色は心の均衡を保つ効果がある色です。
緑色の宝石|エメラルド【翠玉(すいぎょく)】
世界四大宝石のひとつであるエメラエルドは、深みがかった濃い緑色が印象的な宝石で、和名は「翠玉(すいぎょく)」です。
5月の誕生石としても人気があります。
エメラルドは緑色の宝石の王様とも言える存在で、その歴史ははるか昔まで遡ります。紀元前4000年ごろにはすでにその価値が認められ、人々の間で売買されていました。今も昔も、エメラルドはその独特の奥深い緑色で、人々の心を魅了しています。
緑色の宝石|ペリドット【橄欖石(かんらんせき)】
8月の誕生石であるベリドットは、金色がかった鮮やかな黄緑色が特徴的な宝石で、和名では「橄欖石(かんらんせき)」と呼ばれます。
古代エジプトでは太陽の神に通ずる宝石として、特に重宝されていました。
ベリドットは人の負の感情を浄化し、ポジティブな気持ちに導いてくれるパワーがある宝石です。石言葉が「夫婦愛」であることから、結婚指輪や婚約指輪に用いられることも多くあります。
ピンク色の宝石
「女性らしさ」や「恋愛」といったイメージが強いピンク色は、女性の魅力を引き立ててくれるカラーです。
次は愛らしく優しい色合いが特徴の、ピンクの宝石について見ていきましょう。
ピンク色の宝石|ローズクオーツ【(紅水晶(べにすいしょう)】
「愛と優しさの象徴」ともいわれるローズクオーツは、愛らしく可愛らしいローズカラーが魅力のひとつです。「紅水晶(べにすいしょう)」の他にも「薔薇石英(ばらせきえい)」といった美しい呼び名も持っています。
ローズクオーツは恋愛成就に効果的な宝石で、身に着けることで恋愛がうまくいったり、人を愛する気持ちを高めるパワーがあると信じられています。
紫色の宝石
先ほど紹介した緑と同じように、紫は赤と青の中間色であることから、心身のバランスを整える効果があるカラーです。
紫色の宝石は、身に着けるだけで落ち着いた女性らしい雰囲気を醸し出すことができます。
紫色の宝石|アメシスト【紫水晶(むらさきすいしょう)】
「紫水晶(むらさきすいしょう)」という和名を持つアメジストは、紫色の宝石の代表格です。
また、2月の誕生石としても高い人気がある宝石として知られています。
アメシストはギリシャ語で「酒に酔わない」を意味する「アメテュストス」が語源となっていることから、「恋に溺れない」という意味を持つ宝石です。これはつまり、「どんな恋愛をしても常に冷静に真実の愛を貫く」ということを意味していて、アメジストは別名「愛の守護石」ともいわれています。
茶色の宝石|アンバー【琥珀(こはく)】
「琥珀(こはく)」という和名を持つアンバーは、古くから家族の繁栄や長寿の効果があるパワーストーンとして知られています。
アンバーは黄金色に近い明るいブラウンカラーが特徴的で、一般的なジュエリーとして出回る以外にも、コレクターたちに高値で売買されることが多い宝石です。
アンバーは何千年前、もしくは何億年も前に枯れた木の樹脂が化石化したもので、その珍しい性質から科学の研究対象として用いられることもあります。人類の過去への扉としての役割も果たすアンバーは、ミステリアスな美しさを持つ宝石として各方面から重宝されているのです。
黒色の宝石
高級感があり威厳を感じられる黒色は、何色にも染まらない芯の強さを感じられるカラーです。
黒色は男性らしさを感じられる色でもありますが、女性が身に着けても上品な大人の魅力を引き立てることができます。
黒色の宝石|オニキス【黒瑪瑙(くろめのう)】
吸い込まれそうな漆黒の輝きを放つオニキスは、ジュエリー以外にも魔除けのお守りとして古くからパワーストーンとして重宝されてきました。
和名は「黒瑪瑙(くろめのう)」です。
オニキスは持ち主を保護するパワーがある宝石といわれていて、市場ではブレスレットやピアスなどのジュエリーとして取引されることが多いです。
白色・透明色の宝石 2種
ウェディングドレスや白無垢などに用いられていることからも分かるように、白色はクリーンで明るい印象が強いカラーです。
白は無彩の色であるため色そのもののインパクトは弱いですが、どんな色にも馴染みやすく、身に着ける人を選ばないのが特徴です。
万人に受け入れられやすい、白色や透明色の宝石にはどんなものがあるでしょうか。
白色の宝石|パール【真珠(しんじゅ)】
白色の宝石として高い知名度を誇るのがパールです。
和名の「真珠(しんじゅ)」という呼び名がよく知られています。
パールは海中などに生息する二枚貝から採取することができ、本物の天然真珠は稀少性が高く、億単位での取引がされることもあります。
控えめながらも上品な輝きを放つパールは、フォーマルな場にはもちろん、普段使い用のジュエリーとしても非常に人気のある宝石です。
透明色の宝石|ダイヤモンド【金剛石(こんごうせき)】
世界四大宝石のひとつでもあり、恐らく宝石界の中で最も知名度が高いダイヤモンドは、透明色の代表的な宝石といえます。
和名では「金剛石(こんごうせき)」と呼ばれます。
4月の誕生石としても人気があるダイヤモンドは、ナポレオンやルイ14世など、過去の偉人たちをも魅了してきた歴史ある宝石です。
ダイヤモンドには4Cと呼ばれる評価基準が用いられ、透明度が高く無色であればあるほど評価が高くなります。ダイヤモンドはその硬度の高さから、結婚指輪や婚約指輪として用いられることが多いのも特徴です。
虹色の宝石
赤や青や黄色など、人が認識できるカラーのほとんどが入っている虹色は、見ているだけで人の心を明るくし、元気付ける効果がある色です。
虹色の宝石は光の当たる角度などによって、多彩な輝きを見せるのが最大の魅力といえます。
虹色の宝石|オパール【蛋白石(たんぱくせき)】
「蛋白石(たんぱくせき)」という和名を持つオパールは、10月の誕生石として人気のある宝石です。
オパールの魅力でもある虹のような輝きは、「遊色効果」と呼ばれます。オパールはこの遊色効果を持つ「プレシャス・オパール」と、遊色効果を持たない「コモン・イパール」に2つに分類することができます。
オパールは別名「希望の石」とも呼ばれ、持ち主のネガティブな気持ちを浄化したり、運命の相手を導いてくれる効果があるといわれてるのも魅力のひとつです。
まとめ|宝石・ジュエリーを売るならウォッチニアン買取専門店まで
今回紹介したように、宝石にはさまざまなカラーがあり、それぞれの宝石にはおのおの異なる特徴や魅力があることが分かりました。宝石はおしゃれのために身に着ける以外にも、人の心に働きかける力があるパワーストーンとしての効果も期待できるアイテムです。
日々の暮らしをより豊かに、そして楽しく過ごしていくためにも、自分に合ったカラーの宝石を身近に置いておいてみてはいかがでしょうか。
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