ハイブランドとは?定義や9大ブランドのイメージまとめ
世の中には数多くのブランドがありますが、その中でもひと際人々の憧れを集めるのがハイブランドです。
しかし、ハイブランドの定義が何なのか知っているという人は少ないかもしれません。
今回はハイブランドの特徴やイメージ、相対的な位置付けについてわかりやすくご紹介しています。
ハイブランドとは?
ハイブランドとは、上流階級の人々に向けた品質・価格とも最上級クラスのブランドです。
明確な定義はありませんが、高いデザイン性や品質にこだわっていることはもちろん、伝統や格式を兼ね備えているブランドが「ハイブランド」と呼ばれています。
創業当時から王室や貴族などといった上流社会を主な顧客としており、現在も主に富裕層に向けて商品を発表しています。
ハイブランドは、高級感や伝統に基づいたデザインを踏襲しながらも、時代に合わせて進化し続けることで、現代でも多くの人々を魅了してやみません。
【定義】ハイブランドの多くが長い歴史を持っている
ハイブランドの多くは長い歴史を持ち、創設から1世紀以上というブランドは少なくありません。
例として、誰もが知っているエルメスを出したいと思います。
ハイブランドの代表格ともいえるエルメスの創設は1800年代前半です。
当初は、高いデザイン性と機能性を兼ね備えた馬具を発表し、ヨーロッパの上流階級の人々を魅了しました。
産業革命により車での移動が主になり馬具の需要が減少すると、エルメスは馬具からファッションアイテムへと取扱いをシフトチェンジしていきます。
ここでも、長年培ってきた高い技術から生み出す高品質のアイテムで、多くの人々を魅了していくのです。
こうして、200年近くもハイブランドとしての地位と伝統を守り、時代やトレンドに合わせて進化しながらブランド価値をどんどん高めていきました。
長い伝統に裏打ちされた高い信頼感と格式が、ハイブランドの価値を高めています。
【定義】王室、貴族、上流階級から贔屓にされている
ハイブランドの多くは、王室や貴族といった上流階級の人々を多く顧客に持っています。
前述のエルメスは、ナポレオン三世を顧客に持ち、皇帝御用達のブランドでした。
イタリア発のハイブランド、グッチもファッション性と機能性の高いトランクと馬具を手掛けたところ、乗馬を嗜む多くの貴族を虜にしました。
このように、ハイブランドはその歴史の中で上流階級の人々の支持を得てきたのです。
ですから、こうした品位のあるユーザー層が使っているブランドであるという認識もあって、私たちによりステータスの高さを感じさせる大きな理由でしょう。
【定義】オートクチュール、プレタポルテを発表している
ハイブランドは、高級オーダーメイド服であるオートクチュールと高級既製服であるプレタポルテをコレクションで発表し、トレンドを牽引しています。
コレクションとは、ブランドの最新作を発表する場です。
ファッションショーが行われ、モデルやメイク音楽など総合的にブランドの世界観を打ち出していきます。
代表的なものにパリコレクションやミラノコレクションといったものがあるのはご存知でしょう。
特に、オートクチュールが発表されるパリコレクションは、限られたブランドしか参加できない伝統と格式があるといわれています。
逆をいえば、オートクチュールやプレタポルテに関わっていることがハイブランドの定義でしょう。
会場には著名人やセレブが数多く招かれ、絶好のプロモーションにもなる機会です。
ルイヴィトンのイメージ
高級ブランドといえば、恐らくルイヴィトンをイメージする方が一番多いのではないでしょうか。
ブランドに興味がない人であっても、「ダミエ」や「モノグラム」といった人気モデルを一度は目にしたことがあるといっても過言ではないほど、ルイヴィトンの人気と知名度は圧倒的です。
グローバル企業としても巨大なルイヴィトンの総合的な資産価値は、我が国日本を代表するトヨタと同等ということらしいので、数あるハイブランドの中でも抜きんでた存在。
ルイヴィトンは、創業当時からテーマに「旅」を掲げており、世界的な大流行となったトランクに端を発したバッグで一躍有名になりました。
創業から今でも、旅のインスピレーションを感じさせる時計や服、靴など幅広く展開。
圧倒的な人気を誇る定番シリーズを持ちながらも、若手デザイナーの起用や新進気鋭のアーティストとのコラボレーションなどで、最先端のトレンドを発信し続けています。
また、品質も一流です。
一般的な大量生産の品質とは一線を画した、丈夫で長持ちする製品が特長。
さらに、ルイヴィトンはセールやアウトレットをしないということを徹底しています。
正規店を直営店や百貨店に限定し、安定した場所と価格で販売をすることでブランドの価値を高められ、顧客の安心感もピカイチです。
エルメスのイメージ
「王道」の風格があるハイブランドがエルメスです。
王室や貴族のイメージも根強くあり、品位的にはナンバーワンではないでしょうか。
バッグなどの革製品、スカーフやネクタイといったシルク、そしてプレタポルテがエルメスの3本柱です。
「ケリー」や「バーキン」などの定番バッグは、まさに女性の憧れ。
100万円以上するのは当たり前で一般人が手にするのは難しいですが、大変資産価値の高いバッグとされ、最上級のステータスがそこにはあります。
ひとつひとつ職人の手仕事によって丁寧に作られ、厳しい品質管理をクリアした極みを感じさせてくれるエルメス。
職人の卓越した技術により、まるで一点もののような製品たちは、ヴィンテージとしての人気と価格は他のブランドよりも高いです。
流行のサイクルが早いファッション業界にありながら、流行に流されない実用性を兼ね備えたシンプルかつ上品な定番デザインを、その時代に合わせた形で発表し続けています。
またエルメスの製品のほとんどは修理ができます。
流行に左右されないデザインに加え、メンテナンスが可能なので、まさに一生モノのアイテムに出会えるブランドでしょう。
シャネルのイメージ
初代デザイナー「ココ・シャネル」が一代で築き上げた「シャネル」は、女性による女性のためのブランドです。
CHANELの頭文字であるCを対にしたマークが、シャネルのイメージとして強いですよね。
シャネルはリトルブラックドレスやシャネルスーツといったそれまでレディースファッションの常識を覆す、革新的なデザインを世界に広めました。
そしてシャネルの製品は、伝統的なハンドクラフト技術で支えられています。
ココ・シャネルからデザイナーが変更されても受け継がれているシンプルでエレガンスなデザインは、ハイレベルな素材や技術によって、高品質な製品となるのです。
ファッションだけでなく、コスメや時計、香水などのアイテムでも高い人気を誇っています。
女性のためのモードで機能的なスタイルは今も多くの女性に愛されています。
グッチのイメージ
かつては上流階級がこぞって使っていたイメージでしたが、現在のラグジュアリーストリートブームにより、多くの若い世代を取り込んでいるグッチ。
デザイナーのイニシャルをデザインに取り入れたのはグッチが世界初であり、これによりグッチは「ブランドの元祖」といわれています。
最高の品質と徹底したディティールへのこだわりを追求することは、どのコレクションでも一貫して守られてきました。
イタリアから生まれたクラフツマンシップを体現した製品づくりは、職人の高い技術によって支えられています。
グッチ本社で働くのは、ファミリー企業の中から1%という選ばれた職人だといわれています。
グッチは、創業当時から職人をとても大切にしており「バンブーバッグ」や「ローファー」など、職人のアイデアから一世を風靡したアイテムも生まれました。
ブランドイメージが迷走した時期もありましたが見事復活を遂げ、現在では伝統と最先端のトレンドを見事に融合させ、その人気の幅を広げています。
ロエベのイメージ
他のハイブランドに比べ日本での知名度はやや低く、ここまで挙げたブランドのように誰もが知るとまではいかないかもしれません。
ここ数年でロエベの国内人気は伸びており、有名人が持っていたりファッショニスタがSNSで披露しています。
ヴィトンやエルメスの「高級ブランドバッグ感」というよりも、ロエベはより日常使いに向いた「こなれたシンプルバッグ」として人気を集めています。
実は本国スペインでは、エルメスやヴィトンを凌ぐ人気です。
20世紀初頭に王家御用達となり、現代まで愛され続けています。
ロエベの象徴ともいえるのが最高級のラムスキン。
厳選された子羊から選りすぐりの数%のみを使用した柔らかさは、他ではなかなか見られません。
さらに、使いやすさにもこだわり、皮を薄く加工しバッグの重さを軽減しています。
年を重ねても快適に使い続けられる一生もののバッグとなるのがロエベです。
伝統と気品のあるデザインを大切にしてきたロエベですが、近年では、クリエイティブ・ディレクターに若手のホープを起用し、ブランドの幅をさらに広げています。
ディオールのイメージ
シャネルと並ぶクチュールメゾンがクリスチャン・ディオールです。
ディオールはシャネルのようにコスメ系で女性にはお馴染みのイメージがあるでしょう。
服飾、バッグ、コスメ、香水だけでなく、メンズラインやベビーラインなど幅広い層の展開、そして毎年オートクチュールにも出展するオールラウンドなハイブランドです。
ディオールは戦後の女性のための「ニュールック」というファッション革命を起こし、優美なスタイルは多くの女性を虜にしてきました。
さらに2000年代に入り立ち上げた「ディオール・オム」では、男性のハイブランドへの認識を変化させたといっても過言ではないほどの功績があります。
多角的なブランド展開で、オートクチュールのエッセンスをより広く広めているブランドといえるでしょう。
カルティエのイメージ
世界最高峰のジュエリーブランドといって間違いないカルティエ。
古くから多くの王室御用達であり、世界中で絶大な人気と信頼を得ています。
婚約指輪、結婚指輪などのマリッジリングのイメージを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。そしてカルティエといえば、赤!というイメージも記憶に強く残ります。
カルティエといえば、ダイヤモンドを始めとするジュエリーが印象的です。
特に代名詞ともいえるダイヤモンドは独自の厳しい審査で選りすぐったものを、熟練の職人たちが最高の形でジュエリーへと創り上げていきます。
豹がモチーフとなるパンテール、蛇がモチーフのセルペンティなど他にはないデザインが長く愛されています。
さらには、時計、革製品、ペンなどさまざまなアイテムでカルティエの世界観を伝え続けています。
ブルガリのイメージ
世界屈指のジュエラーでありながら、腕時計やレザーアイテム、香水にチョコレート、さらにはホテル展開まで行っているのがブルガリです。
ジュエリーが主なイメージかと思いますが、ここまで幅広い展開をしていることは一般的にはあまり知られていないでしょう。
ただ広く浅くやっているだけならどこでもできることですが、ブルガリはそれぞれのジャンルが非常に高い水準を目指し、次々に成功させていっているのです。
腕時計では自社専用のムーブメントを生産し、チョコレートにおいては専門のショコラティエが丁寧に手作りしています。
さらに、「セーブ・ザ・チルドレン」などの社会活動にも積極的に取り組み、ハイブランドとしての伝統を守りながらも、常に革新的な試みを見せてくれるブランドです。
ティファニーのイメージ
日本国内でも高い知名度を誇るティファニー。
オープンハートのネックレスが恋人へのプレゼントの定番となった時代もあるほどです。
親しみやすいシルバーアイテムや、爽やかなブルーのボックスが象徴的ですが、ティファニーの真骨頂は、ダイヤモンドを始めとするジュエリー。
「キング・オブ・ダイヤ」と呼ばれるティファニーのダイヤモンドリングは、憧れの象徴です。
選び抜かれたダイヤモンドを、モダンでかわいらしいジュエリーにしていくのがティファニーの最大の魅力です。
素材、デザインに対するこだわりが多くの人々を魅了する理由でしょう。
ハイブランドの格付けについて
ハイブランドの格付けとしての最高峰は「アブソリュート」です。
職人の一環した製品作りや、王室御用達となっているブランドが該当します。
希少価値もありますので、小物一つでも所有してみたいといったレベルです。
代表的なものには、シャネルやクリスチャン・ディオールのオートクチュール、エルメスやカルティエなどが挙げられます。
「アルピレーショナル」といわれるのは、最高峰の格付けとまではいきませんが、ここぞという時のために持っていると嬉しいブランドです。
グッチやヴィトン、ロエベなどが該当します。
ハイブランドの買取事情とは
ハイブランドの製品を使わなくなった。そんな時は買取をオススメしますがハイブランドでも買取金額、相場はさまざまです。流通方法や人気などで中古市場の取引相場が決まって来ますがその相場を元に買取金額は算出されます。
金額という目線でいうと高く売れるのは「エルメス」です。エルメスはハイブランドの中でも最高峰の高級ブランドに位置するブランドで革製品は特に高額です。そしてエルメスはその知名度と人気から中には定価を超えて取引されている物も多く金額で高く売れるのはエルメスです。
定価から計算して高く売れる、いわゆるリセールが高いのは「ルイヴィトン」です。バッグや財布ではルイヴィトンが最もリセールが高く時計はロレックスがぐんを抜いて高いリセールバリューを誇っています。ヴィトンは老若男女問わず高い人気があるブランドということもあり買取相場は非常に安定しておりどのモデルも高い買取金額を誇ります。
しかしルイヴィトンの中でもシリーズやモデルによって買取率はマチマチですのでもしお手持ちのハイブランドの商品を売りたいという時はぜひウォッチニアン買取専門店にお問合せください。
まとめ
ハイブランドは、数あるブランドの中でも歴史や格式がある選ばれしブランドがとても多いです。
そのアイテムはステータスシンボルとなるだけでなく、デザイン性、機能性ともハイレベルで、その良さは一度使ってみるとわかるでしょう。
一生ものともなり得るアイテムが多くありますので、それぞれのブランドの世界観などを見比べて、ぜひ自分にぴったりのアイテムを手に入れてくださいね。
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