世界一価値が高い宝石はダイヤモンド?最も高価な宝石7選
世界には数多くの宝石が存在します。
そんな中で世界一高い宝石はどれなのでしょう?
ダイヤモンド?ルビー?
よく知られた宝石の中にも、カラーやカラット数によって特有の名が付けられ、中には希少性においてダイヤをも凌ぐものも。
今回は世界一高価な宝石や最も高価とされる7種の宝石についてご紹介します。
1カラットあたり世界一価値が高い宝石はオレンジダイヤモンド
現在、世界で一番価値が高いと言われているのが「ファンシービビッドオレンジダイヤモンド」。
ダイヤモンドは一般的には透明度(クラリティ)の高いものほど高品質とされますが、一定以上の色が付き発色のよいダイヤモンドは色相名の前に「ファンシー」を付けて呼ばれ、通常のダイヤモンド以上に高値で取引されます。
こちらの「ファンシービビッドオレンジダイヤモンド」は、2013年11月にジュネーブで開かれたクリスティーズオークションに出品され、1カラット当たり240万ドル(約2.4億円)で落札された世界一高い宝石です。
なぜファンシカラーダイヤモンドがここまで高価になるかというと、通常のダイヤモンドの1万分の1といわれる希少性にあります。さらに大粒の石となると世界でも数えるほどしか産出がなく、こちらのオレンジダイヤモンドのように驚くような価格になるのです。
カラット数 |
14.82ct |
落札額 |
3554万ドル(約36億円) |
1ctあたりの価格 |
240万ドル(約2.4億円) |
※円相場は2013年11月時点の「1ドル=102円」換算
落札総額が世界一価値が高い宝石はピンクダイヤモンド
対して、落札総額で世界一価値が高い宝石は「ピンクダイヤモンド」です。
こちらの「ファンシービビッドピンクダイヤモンド」は2013年11月にジュネーブで開催されたサザビーズオークションに出品されたもので、その落札額はなんと8302万ドル(約85億円)という驚愕の価格。
カラット数も59.61ctという規格外のサイズです。
奇しくも「2つの世界一」が2013年という同じ年に誕生したことになりますね。
カラット数 |
59.61ct |
落札額 |
8302万ドル(約85億円) |
1ctあたりの価格 |
139万ドル(約1.4億円) |
※円相場は現時点レート「1ドル=102円」換算
「世界四大宝石」- 知名度・人気ともにトップクラス
世界には5000種類もの鉱石が存在しますが、普段私たちが目にする宝石は、そのうちのわずか30種類程度といわれています。中でも特に希少性や耐久性が高く、美しいのが「ダイヤモンド」「ルビー」「サファイア」「エメラルド」の4つです。
これら4つの宝石は「世界四大宝石」と呼ばれ、それぞれに価値の高い希少石が存在します。
ここからは世界四大宝石それぞれの特徴や高価な希少石の魅力をご紹介していきます。
ダイヤモンド「カリナン」
「宝石の王様」の異名を持つダイヤモンドは、世界四大宝石の中で知名度・人気ともにナンバーワンの宝石です。
その魅力は、何と言っても無色透明のボディーから放たれた透き通るような輝き。非常に硬い性質で「絶対割れずに輝き続ける」ことから、古来よりダイヤモンドは永遠の愛の象徴とされてきました。そのため、多くの婚約指輪でダイヤモンドが採用されているのです。
ダイヤモンドの価値は「カラット(Carat)」「カラー(Color)」「カット(Cut)」「クラリティ(Clarity)」4つの項目から判断されます。この評価基準は「4C」と呼ばれるダイヤモンド独自のもので、世界共通の基準です。重い(大きい)・無色透明・不純物や傷が少ない・高度な研磨技術4つの条件をクリアしたものだけが、最高グレードのダイヤモンドと見なされます。
世界最大のダイヤモンドは、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見された3106.75カラットの「カリナン」。
9つに大きくカットされたものは英国王室が保有しており、現在の価値だと約2,600億円にもなるいわれています。
ルビー「ピジョンブラッド」
真っ赤な輝きを放つルビーは、「宝石の女王」と呼ばれる希少価値の高い宝石です。
モース硬度は9で、ダイヤモンドの次に硬いといわれています(ダイヤモンドのモース硬度は10)。ルビーは元々無色透明な「コランダム」という鉱石ですが、地中で「酸化クロム」という金属元素と結び付くことで赤く発色します。しかし、酸化クロムを含む鉱山は非常に少なく、ルビーの採掘は限られた地域のみでしか叶いません。そのため、ルビーは非常に貴重な宝石として扱われているのです。
ルビーの価値は、不純物や傷の有無・色・輝きの3点で判断します。中でも一番重要なのは色味です。ルビーは、色が濃く鮮やかなものほど価値が高くなります。また、一見どれも同じ赤色に見えるルビーですが、産地や酸化クロムの含有量によって「ピジョンブラッド」「ビ―フブラッド」「チェリーピンク」3つの種類に分けられています。
そのなかで最も高価なのがミャンマー産の「ピジョンブラッド」です。ピジョンブラッドは酸化クロムの含有量が1%のときに生成される希少なルビーで、ダイヤモンドよりも高値で取引きされることもあります。
サファイア「コーンフラワーブルー」「ロイヤルブルー」
サファイアは元々ルビーと同じコランダムという鉱石からできており、地中で鉄と結び付くことで青く発色します。ただし、コランダムが青く発色するのは鉄の含有量が1%未満の場合に限られ、鉄や不純物の含有量次第ではピンク・オレンジ・黄色・緑・紫など、さまざまな色に変化します。
サファイアといえば青色を想像する方が多いと思いますが、宝石学専門書「GEMS」では、赤く発色したコランダム以外を全てサファイアと位置付け、またそれらをファンシーサファイアと呼んでいるのです(黒と無色透明は除く)。
サファイアの価値もルビー同様、不純物や傷の有無・色・輝き3点で判断され、色味が濃いものほど高額になります。なかでもカシミール産の「コーンフラワーブルー」は、少し白みがかった優しい色合いが評価され、高額で取引きされている希少価値の高いサファイアです。また、ミャンマー産の「ロイヤルブルー」は、深く鮮やかな色合いでイギリス王室御用達のサファイアとして知られています。
エメラルド「ブルーイッシュグリーン」
古代エジプト女王のクレオパトラが愛した石として知られるエメラルドは、別名「愛の石」とも呼ばれる神秘的な宝石です。
エメラルドは元々「ベリル」という無色透明の鉱物からできており、地中で酸化クロムと結び付くことによって緑に発色します。エメラルドのモース硬度は7.5〜8で、壊れやすいわけではないものの世界四大宝石のなかでは取り扱いに注意が必要な宝石です。
エメラルドの価値は、大きさ・色・輝き・内包物の4点から判断します。単純に大きければよいということではなく、深い緑でなおかつ内包物の少ない輝きの強いものが、高品質のエメラルドと見なされるのです。中でも緑色が濃く、また透き通るような輝きを持つ「ブルーイッシュグリーン」は、最高品質のエメラルドといわれています。
「世界三大希少石」- 知る人ぞ知る希少宝石
前項で世界四大宝石について紹介しましたが、世界には知名度こそあまり高くないものの、ダイヤモンドより希少性の高い石も存在します。
それが「アレキサンドライト」「パライバ・トルマリン」「パパラチアサファイア」の3つです。これらはまとめて「世界三大希少石」と呼ばれ、市場でも高値で取引きされています。では、世界四大宝石の特徴や魅力についても見ていきましょう。
アレキサンドライト
滅多に市場に出回らないと言われる超希少な宝石アレキサンドライト。
ダイヤモンドと同じく「宝石の王様」の異名を持ち、世界四大宝石に加えられることもあります(その場合は世界五大宝石と呼ばれる)。
アレキサンドライトは変色性を持つ石で、太陽光や蛍光灯のもとでは青緑色、白熱灯の下では赤色に変わります。1カラット1000万円以上することも珍しくない非常に希少性の高い宝石です。
パパラチア・サファイア
パパラチア・サファイアはスリランカ原産の希少石で、別名「サファイアの王(または女王)」と呼ばれています。
パパラチアサファイアの色はピンクとオレンジの中間で、その様相からスリランカ語で蓮の花を意味するパパラチアと名付けられました。国際的な色の基準はありませんが、ピンクとオレンジの配色のバランスがよく、内包物が少ないものほど価値が高いとされています。
パライバ・トルマリン
パライバ・トルマリンは、1989年にブラジルのパライバ州で発掘された新しい宝石で、希少性の高さから「幻の宝石」と呼ばれています。
パライバ・トルマリンの特徴は、見る角度によって色や、色の濃淡が変化する変色性と、鮮やかなネオンブルーの発色です。最初の発掘以降、産出量が減少し続けていることから、益々希少価値が高まっています。
まとめ|宝石を売るならウォッチニアン買取専門店へ
世界一高い宝石を始めとした高価で希少価値の高い宝石をご紹介しました。
難易度が高いとされる宝石鑑定ですが、ウォッチニアン買取専門店では経験豊富な鑑定士が丁寧に査定を行い、高価買取を目指します。
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